子宮体癌治療経過のまとめ | いままでありがとね

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結婚して22年。
2012年10月4日に子宮体癌で亡くなった最愛の妻の闘病の記録と
今までいっしょに過ごしたかけがえのない時間の記憶を綴っていこうと思います。

記事のカテゴリー『治療経過』で詳細は書いていますが今回それらをまとめました。



【経過】
2008年5月(42才0カ月)

  ・生理が2、3カ月来なかったりしてとにかく不規則
  ・生理になっても1、2日で終わってしまうことがある。
  ・おりものが多くなる

   こんな症状がすでに病気のサインとして出ていました。
   そこで市内K医院を受診。

  ・子宮体癌を疑い「子宮体部 細胞診」を実施。結果は陰性


2009年5月(43才0カ月)
   また同じように症状が酷いのでK医院に診察を受ける。
   この時は何も検査は実施せず、出血に対する治療と投薬。この後1年近く通院。


2011年4月(45才11カ月)
   ・出血の量が多く、貧血症状になる。
   ・また下腹部に激痛(ロキソニンの常用) 再びK医院を受診
    子宮頸部細胞診およびエコー検査を実施。結果、子宮頸部検査は陰性
    カルテの記録からでエコーで腫瘍35mmを認めていた。

    ホルモン注射で生理を抑制する治療を1回/月を6ヶ月間実施
   ※同時期に貧血の治療のため別の内科医院で貧血の治療を4月から9月まで受ける。


2011年9月
   治療6ヶ月後、本人が症状改善されないと訴える。(毎月訴えていたが診察はしていない)
   今回はその治療が最大6カ月で終了しかできない治療のため、あらためて触診および

   エコー検査を実施。
   結果、腫瘍が60mm以上に増大しており、次のように言われる。
   「うちではこれ以上治療できないので総合病院に紹介状を書くので受診するように


2011年9月中旬
   紹介先の総合病院を受診。
   触診を試みるも激痛のため断念。
   CTなどの検査を実施。子宮摘出を勧められる。


2011年10月中旬
   手術にて子宮摘出および右卵巣摘出
   摘出した子宮の組織調査およびCT検査。
   結果、子宮体癌 3C期(骨盤内リンパ節多発転移) 

   混合癌(扁平上皮がんと腺がん) と診断される。


2011年11月~2012年3月
   化学療法 タキソール(パクリタキセル) パラプラチン(カルボプラチン)

    6クール実施(2012年3月2日終了)


2012年4月
   検査の結果、リンパ節転移の癌が増大している


2012年4月~5月
   放射線療法 1.8gy/1回×25回実施


2012年7月中旬
   腹部および脚の痛みのため入院
   検査の結果、リンパ節の癌はさらに増大している が今後の治療方法は示されず。
   ※この時点ですでに有効な標準治療はなかったものと思われる


2012年8月16日
   今後の治療についてこちらの希望を伝える。
   化学療法を希望。
   腎臓への負担軽減のため腎ロウを取り付けることを承諾する。


2012年8月20日
   腎ロウ取付手術実施。


2012年8月28日
   化学療法 ファモルビシン(エピルビシン) ブリプラチン(シスプラチン)

    1回実施後、腎機能障害のため終了


2012年9月
   リンパ浮腫の症状が急速に悪化し、歩行困難。
   最終的には下半身ほとんど動かせず。
   両足にリンパ液が溜まり、後の記録から概ね15kg程度の水が下半身に溜まる。


2012年10月1日
   積極的治療を断念し、緩和ケア病棟へ転院する。


2012年10月4日(46才5カ月)
   永眠



【医療過誤の可能性】

2013年1月31日
   2008年5月から2011年9月まで受診、加療していたK医院に対して

   妻が子宮体癌で命を落した責任と因果関係はK医院にあるものと、

   その損害賠償について弁護士を通して催告書を送付。
   今後場合により民事裁判により責任を追及する見込み。

   現在までの詳しい内容はカテゴリー『医療過誤』 をお読みください。


【私から世の中の女性の方に言いたいこと】

   妻のケースでは2008年5月~2011年9月まで『子宮体癌』の発見されなかったことで

   その間に癌が進行し、手術後の組織検査で初めて発見され進行期は『3C』まで進行

   してしまったことで治療効果以上の速さで癌が進行したために命を落としました。

   すべての癌に共通していることですが根治するにはとにかく『早期発見』が第一条件

   です。

   2008年5月にはその病気の予兆が現れていました。

   その予兆から、子宮体癌を疑って検査を実施していれば状況は変わったはずです。

   2008年5月の受診時に医療機関では『子宮体癌を疑い、細胞診を実施』していますが

   細胞診では発見率が低く、『組織診』を実施すべきです。

   また、翌年5月に再診の際は子宮体癌を疑うことも怠り検査も実施されませんでした。

   これでは、病気は発見する機会がすべて奪われてしまったことになります。

   信頼できる医療機関を受診することをお勧めします。


【治療に使用された薬(分かった範囲で)】
睡眠導入剤 ハルシオン
痛み止め ロキソニン(2011年10月 1か月間)
痛み止め ボルタレン(2011年12月)
リリカカプセル(2012年 化学療法の副作用軽減のため)
経口麻薬 オキシコンチン 30mg+レスキュー10mg(2012年7月 約20日間)
持続皮下注射によるモルヒネの連続投与 0.1ml/h(2012年8月初~10月4日まで)

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