<競泳>長水路を攻略するために (2)長水路での練習法 | フリーランス水泳コーチ Hiroの競泳練習日記

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元大手スイミングスクールグループ所属   (財)日本水泳連盟公認上級コーチ    
現在はフリーランス水泳コーチとして活動中のHiroの練習日記です。

 

夏に向かって長水路(50m)での競技会が

メインとなってきますね。

 

 

短水路(25m)に比べて、長水路の記録が

落ちてしまうという選手は、

非常に多いと思います。

 

 

長水路の苦手意識をなくして、長水路を攻略

するためのポイントや、練習方法を

2回にわたって紹介していきます。

 

 

     <目次>  長水路を攻略するために

     (1)短水路プールでの練習法

     (2)長水路プールでの練習法

 

 

 

 

夏場の大会は、長水路が中心となりますから、
結果を残すためには、長水路練習は不可欠です。
僕のチームでも、定期的に取り入れてます。
プールの予約状況も競争率が高いため、
いつも使えるわけではないのてすが、
出来るだけ、機会を増やすようにしています。
 
 
さて、このブログを読んで下さっている
選手達の中には、短水路記録に比べて、
長水路記録がぐんと落ちてしまうって方も
多いのではないでしょうか?
 
 
前回のブログでは、短水路での練習で
あっても、適切な目標タイムを設定することで、
長水路対策は出来るって記事を書きました。
 
 
 
 
でも、本当に長水路で強くなるには、
長水路の環境で練習ができた方が、
いいに決まっています。
 
 
長水路の環境で泳ぐだけでも、
長水路に向けた
力はアップしていきます。
ただし、効率的に伸ばしていくためには、
やはり、練習での目標タイムを設定して、
目標クリアに向けて泳ぐことが大切です。
 
 
前回、説明したのは、
短水路で練習する際には、
長水路ベスト記録を、練習での目標記録に
設定して、これを上回るようにすれば、
長水路ベストをは出せるという内容でしたね。
 
 
では、長水路で練習する際には、
どういった目標タイムを、設定すれば
いいのでしょうか。
 
 
今日は、長水路練習における、
目標タイムの設定について
お話しします。
 
 
 

 

☆長水路では 短水路タイムを目標にする

僕の目標の設定の仕方は、
短水路で長水路競技会でのベスト記録を
目標としたように、
今度は、長水路の、環境において、
普段の短水路練習での練習記録を
目標とします。
 
 
長水路に弱い選手ほど、頭の中で
短水路でこれくらいだから、長水路では
このくらいの記録かなと考えて練習します。
 
 
泳ぐ前から、長水路だから普段の練習より、
これくらいは落ちて当然というやつです。
いわゆる自己防衛ですね。
 
 
そして、試合でも同じように
今日は長水路だから、短水路に比べて、
これくらいは落ちるかなと、泳ぐ前から考えて、
結果遅かったとしても、こんなものだろうと
納得してしまいます。
いつまでたっても速くなるわけがありませんね。
 
 
50mや100mのレースにおいては、いかに短水路
に近いレベルで長水路を泳ぐかが
目標となります。
 
 
ですから、僕のチームでは長水路練習の前には、
必ずミーティングを行い、二つ守ってほしい点を話します。
 
 
一つはこういった恵まれた環境で泳げることに
感謝してほしいということと、
もう一つは、だからこそ、普段やっている練習を
今日出来るようにしようっていうことです。
 
 
長水路練習だからということで、ウォーミングアップ等のサイクルを
長くするコーチがいますが、僕は一切行いません。
あくまでも普段通りの練習をしようということを伝えます。
 
 
ただし、インターバル練習等、強度を上げて
スピードを求める場合は、サイクルを10秒程度長くします。
 
 
つまり、普段1分サイクルで 50mを10本程度 33秒で練習
しているとすれば、長水路では1分10秒サイクルにするかわりに
普段と同じように33秒で10本泳ぎましょうということです。
 
 
このように、普段やっていることが、長水路の環境で出来て
初めて長水路を攻略したと言えると思うのです。
 
 
僕は、常に選手達にはこのことを、繰り返し繰り返し
呪文のように伝えて、それこそ暗示にかけているので、
これがクリアできた選手たちは、50mのレースであれば、
みんな短水路のタイムを長水路で上回ってきますし、
100m以上であっても、長短の差が縮まってきってきますよ。
 
 
 
 
 
 

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