石落し | 「ニッポン城めぐり」運営ブログ

石落し

城郭に詳しい方であれば、「石落し」という言葉を聞いたことがあるかと思います。石落しとは、城壁に設けられた、石垣や土塁を登ってくる敵を真上から攻撃するための仕掛けです。

石落しには3つのタイプがあると言われていて、「袴腰型」「戸袋型」「出窓型」に分類できます。袴腰型は壁面隅部、戸袋型は平面部分、出窓型はその名の通り出窓と一体になっているもののことを言います。

百聞は一見にしかず、ということで見てみましょう(。・ω・)ノ゙


袴腰型(松本城天守)


戸袋型(姫路城櫓)


出窓型(二条城櫓)

これらあくまで一例で、日本中には他にもたくさんの石落しが存在します。その城を内部に入れる場合は、内側から石落しを見ることができるので、「今まで気にしてなかったゼ」という方はぜひ次回から気に掛けてあげて下さい。

ちなみに、かつてはわりと長年の悩み事だったのですが、石落しってだいたいがめちゃめちゃ幅が狭いのです。「こんなん砂利しか落とせへんやん」と子供心に思ったものですが、どうやら実際、あんまり石は落としてないらしいです( °д°)

槍で突いたり、糞尿や熱湯を浴びせるためのもののようです。ややこしいネーミング。

まぁ、「糞尿落し」だと、歴女ブームはやって来なかったかもしれないので、そういう意味ではよく考えられたネーミングなのかもしれません。