攻城の種類(土竜攻め/金堀り攻め) | 「ニッポン城めぐり」運営ブログ

攻城の種類(土竜攻め/金堀り攻め)

「土竜」と書いて、さて何と読むでしょう。正解は「モグラ」です。

今やすっかりシティボーイのわたくしには、もぐらと言えばヘルメットをかぶってドリルを持っている印象しかなかったので、改めてGoogle画像検索で「モグラ」を検索したところ、「ヨロイモグラゴキブリ」という物体のおぞましい画像を見てしまい、今現在、一切の誇張を抜きにして吐きそう(´ж`;)ゥプ..です。

でも、ブログは続けねばなりません。前回の攻城の種類で、「水源すら破壊してしまう攻城法もある…」と最後を締めくくりました。そう、今回は「穴を掘って城を落としてしまう」恐ろしい攻城法、「土竜攻め/金堀り攻め」です。昔、江頭2:50は家を囲む借金取りから逃れるため、トンネルを掘って外に出ていたらしいですが、その逆です(←必要?この例え)。

この戦法では、大名が鉱山開発のために雇っていた「金掘衆」という坑夫たちが活躍します。城の外から城内へ通じる穴を掘ったり、下から櫓を突き崩したり、水脈を絶ったりするのです。水脈をドンピシャで当てるなんてダウジングでも体得していたのかと思ってしまいますが、井戸を横から破壊して枯れさせた話はよく見かけます。

今川氏親の引馬城攻め、武田信玄の野田城攻めなどが有名です。特にこれは信玄の十八番といっても良いでしょう。

とは言え、実際に城内や水脈に辿り着く事よりも、むしろ“こっちから穴掘ってますよー”という心理的圧迫によって降伏させるという効果が期待された部分が大です。大坂冬の陣の時も、大砲での威嚇とセットでこの方法が採られました。

現代で言うところのステルス的な土木工事によるプレッシャーは、想像するに気持ち悪いモノがあります。確かに、信長の野望で土竜攻めされた時は、戦意喪失するもんなー。