日本の城名ランキング | 「ニッポン城めぐり」運営ブログ

日本の城名ランキング

昨日とある名字の本を読んでいたのですが(最近、ややマイブームひらめき電球)、「鈴木」や「佐藤」、「高橋」など、日本の名字ベスト10的なものがありました。(これ、だいたいの名字本にあります...)


で、ふと、じゃあ日本の城名ベスト10はなんだろう、と思いまして、城めぐりに収録の城+それに漏れてしまった城でさっそく集計してみました。


もちろん、ババッと簡単に集計したものなので、別名がちゃんとカウントされてなかったり、そもそもデータベースになかったりで、完璧なものではないですが、傾向としては十分参考になるでしょう音譜


ちなみに、我ながらこんなランキングをやっているところはなかなかないかと。


では、さっそく↓


10位 岡城

瀧廉太郎「荒城の月」でも有名なのも「岡城」(大分県竹田市)ですね。他には、埼玉県朝霞市、福岡県岡垣町などにもあります。


9位 山崎城

別名「宝寺城」で、かの豊臣秀吉が一時期本拠にしていたのが「山崎城」です。あとは、千葉県野田市や、鳥取県鳥取市などにも存在します。


8位 天神山城

そもそも天神山っていう山が多いのかもですね。「天地人で小泉孝太郎が演じた大国実頼が城主だった」と、新潟市がイチオシ の城が「天神山城」です。他に、岡山県和気町の城や、神奈川県川崎市の小沢城の別名も「天神山城」です。


7位 松山城

これは現存天守で有名すぎる愛媛の「松山城」がありますね。「松山城」に関しては不思議なことに、「●●松山城」という名で通っている事が多いです。「備中松山城」(岡山県高梁市)、「武蔵松山城」(埼玉県吉見町)、「宇陀松山城」(奈良県宇陀市)などです。


6位 丸山城

これも、丸山という山が多いからなのでしょうか。「丸山城」と言われてパッとすぐに有名な城が思い浮かびませんでしたが、偶然かそれとも理由があるのか、圧倒的に“西日本”に集中していました。大阪、兵庫などの近畿から中国地方にかけて、かなりありました。


5位 大野城

「大野城」と聞いて思い浮かぶのは、やはり福岡の神籠石式山城「大野城」(大野城市)か、「越前大野城」(福井県大野市)でしょうか。福岡の「大野城」だけ時代がだいぶさかのぼるので、“元祖”ですね。


4位 松尾城

真田氏の本城の別名がまさに「松尾城」ですね。近くには「松尾古城」もあります。あと、「松尾城」は比較的別名としての活躍?が目立ちます。掛川城、横須賀城、七尾城の別名も「松尾城」です。


3位 山田城

「山田城」は、沖縄にもあります。“山田グスク”です。「山田」は名字ランキングでも上位に入っていますが、長野県高山村、奈良県天理市、長崎県雲仙市など、全国的に存在します。


2位 勝山城

「勝山城」は、山梨県都留市と甲府市や、新潟県糸魚川市など、これも全国的にかなり多いです。別名として持っている城も結構ありました。文字面的に、「」が入っているので、戦国時代には好まれたのかな、と勝手に推測。



1位 茶臼山城

堂々の一位は、「茶臼山城」です。

これを予想できた人は果たしているのでしょうか。もし当てた方はすでに神の領域アップです。

ちなみに、わたくしは“予想だに”していませんでした汗


しかも、「茶臼山城」は2位との差もかなり開いていて、ダントツです。この不思議な結果にいろいろと調べてみると…


日本の山で一番多い名前が「丸山」(出たっ、丸山。やっぱり)とされているものの、実際には「茶臼山」が圧倒的に多いとか。


で、なんで「茶臼」なのかというと、茶臼は「引きでは落ちず」に、「敵を粉にする」ので、その縁起の良さが多くの武将に好まれる理由だったようで。他にも、形が「茶臼」に似ているから、という説も。


ともかく(強引にまとめに入ります)、全国的にかなりの数の「茶臼山城」がありました。

大坂の冬の陣では家康が、夏の陣では幸村が本陣を置いたのも、「茶臼山」なのです。



今回のランキング、お楽しみ頂けましたでしょうか。

またランキングものは、良いネタがありましたらお届けしますビックリマーク