天守の話 | 「ニッポン城めぐり」運営ブログ

天守の話

城と言えば天守、というイメージがありますが、今回はこの天守についての話です。

 

城に詳しい方はすでにご存じかと思いますが、現在全国の城跡に建っている天守も、実はいくつかの種類があります。

 

大きくは、「現存天守」、「復元天守」、「復興天守」、「模擬天守」に分けられます。

 

右矢印現存天守

これは読んで字のごとく、「当時のまま残っている天守」です。

もちろん、建てたままほったらかしではなくて、改修や修理を行って保存されているものです。

 

現在日本には12の現存天守がありますが(戦前は20ありましたが、空襲などで焼失。残念ダウン)、もちろん城めぐりにもすべての城が収録されているので、ぜひ機会があったらめぐってみて下さい。

 

弘前城/松本城/丸岡城/犬山城彦根城姫路城/松江城/備中松山城/丸亀城/松山城/宇和島城/高知城 です。

赤文字は、国宝です。

 

右矢印復元天守

火災や地震などで、なくなってしまった天守を、当時の図面や絵図、古写真などに基づいて外観を再現したものをいいます。

天守の作りも、木造で忠実に再現したものと、鉄筋コンクリートで外観を再現したものに分けられます。

 

前者が掛川城、大洲城など、後者が名古屋城や福知山城などです。

※厳密には、木造のモノだけが「復元」と認められるようですが。

 

右矢印復興天守

天守があったことは確実ながら、当時の資料がなかったり、観光目的などで意図的に当時と違った形で再建された天守です。

 

大阪城や小倉城などがこれに該当しますが、大阪城にいたっては、再建されたのが昭和6年ということで、すでに十分古い建造物と言えますねあせる

 

右矢印模擬天守

城が存在したことは確かながら、天守がなかったことが明らかだったり、あったかどうかが不明ながらも、建設された天守を指します。

 

秀吉で有名な墨俣城などは、模擬天守が建っていますが、もともと天守がなかった城です。

 

他にも、意外に多くの模擬天守が日本には存在します。

 

比較的有名で、みなさんも写真などでは見たことがあるかもしれない、富山城や平戸城、清洲城などの天守も模擬天守となります。

 

ぜひ、みなさんも「天守のある城」をめぐる際は、どの分類に入るのかにも注目してみて下さい。

 

ちなみに、現存天守や当時の状態を再現した復元天守ほど、当たり前ですが「敵が上ってくる」ことは想定していても、「観光客が上ってくる」ことは想定していませんので、階段が急で、体力の衰えを実感することができますチョキ

 


ニッポン城めぐり まとめ記事

 

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