昨年、フランスの週刊誌に登場していた中山成彬 | PAGES D'ECRITURE

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フランス語の勉強のために、フランスの雑誌 Le Nouvel Observateur や新聞の記事を日本語に訳して掲載していました。たまには、フランス語の記事と関係ないことも書きます。

現在ネタ切れに陥っています。

既に前・国土交通相になった中山成彬(なかやまなりあき)という人の、アホとしか思えない発言が世間を騒がせています。この名前、どこかで見た覚えがあると思っていたら、去年の8月、Le Nouvel Observateur の記事に登場していました。

Obs『国家主義的右翼が「マゾヒスト史観」と決別したがる時』【1】  2007年8月19日

Obs『国家主義的右翼が「マゾヒスト史観」と決別したがる時』【2】  2007年8月20日

Obs『国家主義的右翼が「マゾヒスト史観」と決別したがる時』【3】  2007年8月21日

Obs『国家主義的右翼が「マゾヒスト史観」と決別したがる時』【4】最終回  2007年8月22日

特に、【1】と【2】の前半は、主に中山に焦点が当てられています。今から見ると、我ながら固い訳文だと思いますが、発言のグロテスクさは十分に伝わると思います。ここで日教組のことは出てきませんが。

元となった記事は、こちらです。

QUAND LA DROITE NATIONALISTE VEUT EN FINIR AVEC « L’HISTOIRE MASOCHISTE »

JAPON: ASSEZ DE REPENTANCE!

『国家主義的右翼が「マゾヒストの歴史」と決別したがるとき:
日本:懺悔はもうたくさんだ!

http://hebdo.nouvelobs.com/hebdo/parution/p2232/articles/a352406-.html


原文の冒頭から、中山が登場しています。

Nariaki Nakayama, qui fut jusqu'en 2005 ministre japonais de l'Education et des Sciences, ...

この後に続く文章では、中山の風貌をサムライのようだと誉めていますが、今思えば、皮肉かもしれませんね。


日本の新聞によると、日教組に「右翼」呼ばわりされたことを根に持っているようですが、フランスの週刊誌でしっかりと、droite nationaliste 国家主義的右翼と記されているわけですから、日教組だけ恨んでも仕方ないでしょう。


ネタ切れにつき、過去の記事の再録になってしまい、申し訳ありません。今しばらく、ネタ切れ状態は続くと思われます。


余談ですが、悪名高い「全国学力テスト」は、中山が文部科学相時代に、「日教組の強い地域は学力が低い」ことを証明するために始めたそうです。今年の結果から、日教組の組織率と学力とは、何の相関もないことが決定的に証明されました。したがって、「全国学力テスト」を実施する目的は、十分に達成されたわけです。役目を終えた試験は、今年限りで廃止していただきたい。この無駄なテストで奪われた子供たちの授業時間分の補償を、ぜひともしていただきたいとさえ思います。