【参考】米兵による強姦事件被害者の告訴取下げに関するフランス語圏の記事 | PAGES D'ECRITURE

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フランス語の勉強のために、フランスの雑誌 Le Nouvel Observateur や新聞の記事を日本語に訳して掲載していました。たまには、フランス語の記事と関係ないことも書きます。

2月10日に起こった米国軍人による日本人少女の強姦事件は、被害者による告訴取下げという結果に終わってしまいました。日本の法律では親告罪なので、日本の司法によるこれ以上の追及が不可能になったのは仕方ありませんが、その背景に、一部マスゴミや極端に右の人々による、被害者に対する「バッシング」があったとしたらやり切れません。あるいは被害者家族に、どこかのスジから圧力がかかったのか・・・

参考として、Romandie News というニュースサイトの記事を引用しておきます。



『日本:司法は強姦容疑の米兵を釈放する』

Japon: la justice libère un soldat américain accusé de viol




日本の司法は沖縄で14歳の少女を強姦した容疑者の米兵を釈放した。少女の家族が米兵に対する告訴を取り下げた。

沖縄の検察庁の責任者と警察の広報担当者は、2月11日に逮捕された海兵隊軍曹に対する追及を取りやめたと発表した。38歳の軍曹は、沖縄の米軍当局に引き渡され、直ちに拘束されて米軍当居による捜査が開始された。

時事通信社は、氏名非公開の責任者の言を引用して、少女が今回のように反響を呼んだ事件の中心にいることを望んでいないこと、しかし家族は容疑者の日本からの出国を望んでいることを報道した。

沖縄の海兵隊本部は、米軍が独自に捜査を進めること、しかし「司法活動の可能性に言及するのはまだ尚早である」ことを発表した。」 少女は2月10日、自宅に送っていくという兵士の提案を受け入れた後に、車の中で強姦されたと認めていた。

海兵隊の軍曹は強姦を終始否定したが、強制的にキスしたことは認めた。沖縄のアメリカ軍が関与する犯罪被害者のグループの責任者、海老原ダイスケは、家族が強い圧力に従ったことを疑っている。

東京訪問に際して、コンドリーサ・ライス国務長官は火曜日、「深い遺憾の意」を表明した。米軍側では、2月20日から兵士、軍属と沖縄に居住する家族に対して、広島に近い岩国基地と同様に、無期限の外出禁止令を発令した。日本にはおよそ40000人のアメリカ軍人が駐留している。


(ats / 29 février 2008 19:13)


http://www.romandie.com/infos/ats/display2.asp?page=20080229191337807172194810700_brf067.xml


同じサイトにはもう一つ、AFP発の記事がありますが、こちらは訳が間に合わないので、とりあえず一本だけ掲載しておきます。

「自己責任だ」とか何とか騒いでいた自称「保守」の「セカンドレイプ」犯の方々には、あんたら本当に愛国者か?とお尋ねしたいと思います。


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