今日から全国の一部の高速道路無料化がはじまった。 当初の前原大臣案が撤回され、37路線50区間の通行量の少ない地方路線のみの実施となりました。
でも、この路線選択はあまり一貫性のないもので、地方自治体や観光地も期待を寄せる一方、効果を疑問視する声も大きい。
無料化の通行量増加は平均7割増しで、並行の国道の通行量が減った など、ある一定の効果はあったものの、全般的に効果のほどはまだ未知数。
長野地域でも、国道158号安房峠道路(5・6km、普通車 片道750円)が無料化されたが、通行量の増加はそれほどでもなかったそう。(16%UP)
元々 大半が上高地などを訪れる観光客で、商業用や生活道路ではないからだろう。 しかし、観光用であるがゆえ、連休や夏の観光シーズンはかなり混雑するに違いない。
また、観光客のルートも変わるかもしれない。
というのは、これまでは長野県側・松本方面から入り、沢渡でを置いて上高地へ行く場合が圧倒的に多かったが、沢渡へ行く国道158号は車線も狭く、走りにくい。
しかも、かなり長い距離を走らなければならず、山にはいるに従って隋道などが多く、大型車同士がすれ違い困難な箇所も多い。
距離的には高山からと松本からにはそう大差はないが、どちらかといえば高山からはいるほうが道路状況は良い。 しかし、かなり高い安房峠道路通行料がネックになっていた。
それが安房峠道路無料化で、高山からはいるほうが圧倒的に道路状況は良いし、時間短縮にもなる。
安房峠道路(トンネル)が出来るまでは、峠越えでかなり難渋な道(当然 冬季は通行不可)だったが、トンネルの完成で、冬季も通行可になった。
しかし、安房峠道路通行料が要るので、かなり割高になり、松本方面から入るほうが多かったのである。 また、松本を訪れる観光客数と高山を訪れる観光客数の差もあった。
これも近年 高山訪れる観光客数のほうが伸びは大きいという。 従って、上高地などを訪れる観光客のルートも変わるかもしれない ということになるわけである。
上高地には4度ほど行っているが、釜トンネルの通行規制の前に2度(つまり、上高地までで行けた)、通行規制後に2度。
木曽からなら早朝に出発すれば日帰りできなくもないが、 かなりハード。 通常は、松本か高山泊で行かなければならない。
ゆっくり見たいなら、上高地泊がいいが、宿泊施設の数が少ないため、シーズン時はかなり予約困難。 よって、どうしても 松本~上高地~高山、またはその反対の通過ルートにならざるを得ない。
ちょっと話が横道にそれてしまったが、さて、一部の高速道無料化、効果はいかに!
高速道無料化は大歓迎だが、その財源のメドはあるのか? 消費税やその他の諸税値上げは困りますよ!