最近、美術館レストランナイフとフォークカフェコーヒーがどんどんおしゃれになっています。

味はもちろん室内装飾に凝ったり、庭や眺望を生かしたり。 企画展ごとにメニューを工夫している所も少なくありません

常滑駅から車で数分。 中部国際空港飛行機からも15分の地に「世界のタイル博物館」など五つの展示館や工房が並んでいます。 総面積約1.5ヘクタール。

大手陶磁器メーカーINAXが昨年改装オープンした「INAXライブミュージアム」です。

欧州の田舎町を思わせる敷地の一角にあるのがピッツェリア「ラ・フォルナーチェ」 店内にはピザ用の大窯が据えられ、薪のメラメラが間近に見えます。

親しみやすく、それでいて品のある内装に高い天井、大きな窓。 夜になるとライトアップキラキラされる建物群夜の街を眺めながら、ワインワインやパスタナイフとフォークを楽しめるおしゃれな空間です。

「今の時代、美術館も良い物をお見せするだけでは成立しない。 鑑賞の余韻に浸りながら、食や買い物をゆったり楽しんでいただく場が不可欠。


地元 知多の海の幸野菜肉類を取り入れたメニューも好評で、来館者だけでなく、地元の主婦や若者の人気スポットになりつつあります。


名古屋市中心部にある同市美術館にも昨秋、すてきなカフェが登場しました。 有志の主婦らが運営する「ステラ」です。

実は同美術館には昨夏までホテル系レストランナイフとフォークが入っていましたが、採算が取れないのを理由に撤退


後継者探しに苦慮していた時、美術館のボランティアガイド講座を受講中の神谷多恵子さんら7人が立ち上がったのです。

美術館にはほっとくつろげる場所が必要。 家でお客様にコーヒーコーヒーをお出しする延長線でなら、私たちにも出来るかも知れない」というのが発端だったそうですが、主菜はもちろん、ケーキも手作りが基本。

玄人はだしのおいしさに近くのサラリーマンやOLも訪れるようになりました。

ステラは美術館の1階南西側。 自然光が降り注ぎ、9ヘクタール近い白川公園の緑を望むことができます。 

都会に居ながら静かな時を過ごせるのが、同市千種区の古川美術館の分館、為三郎記念館です。

記念館は、初代古川美術館長、古川為三郎が晩年を過ごした建物を12年前から特別展などに使用しているもので、今年から喫茶のみの利用も可能になりました。

数寄屋造りの凝った母屋、由緒ある茶室、手入れの行き届いた日本庭園を眺めながらいただく季節の和菓子と抹茶は格別です。

また、小牧市のメナード美術館では近隣のレストランナイフとフォーク3店と提携し、双方を割安で利用できる「ランチパック」を設けています。


館内に設備がないことから編み出した手法だそうですが、主婦層おとめ座を中心に人気が高まってアップいます。

このほか、名古屋市の「トヨタテクノミュージアム・産業技術科学館」や「ノリタケの森」、豊田市の同市美術館なども食への気配りの効いた施設といっていいでしょう。

展覧会にちなんだメニューにも工夫を凝らしたものがそろっています。


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