最近 ハム・ソーセージなどのメーカー出荷価格が値上がりしている。 中には価格を変えず、容量を減らして対応する品種もあるそうだが、値上げには違いない。
小麦粉も輸入価格が大幅上昇してメーカー出荷価格があがり、インスタントラーメンやら、小麦を使う製品の値上げが決まったばかり。
ここ数年 物価は平穏な価格水準だったが、どうやら価格上昇に入ったようだ。 裏には景気水準の緩やかな上昇があるのだろう。
しかし 一般庶民には景気水準の上昇がとんと感じられないが・・・
ところで、以前 話題になった学校給食費の未払いだが、依然として解決策はないらしい。 食べていて払わない というのはどういう考えだろう。 よくわからん。
さて、その学校給食だが、休んだときはどうするのか? 昔はパンだけを届けられたものだが・・・
ある小学生をもつ親御さんから聞いたのだが、「ウチの子が小学校に入って半年が過ぎ、ふと気づいたのが、学校給食のパンを持って帰ってきたことが1度もない」という。
聞いてみると、そのお子さんの場合 入学以来1度もパンを残したことがなく、それどころか毎日おかずのおかわりをしているらしいのだが、それでも食べきれない子というのも当然ながらいるわけです。
それで、「残す子はどうしてるの?」と聞くと、
「パンの箱に戻すんだよ」という、答えが返ってきた。
これは、欠席の子のパンに関しても同じで、自分たちが子供だった頃のように、わざわざ届けたりはしないらしい。(私たちの子供のときは、家に届けに行った)
たまたま その子の通う学校がそうなのかと思い 周りの友人や、地方に住む友人に聞いてみたりしたが「残したパンを持ち帰らない」というのは、どうやら今では主流になっていて、子供を持つ親の間では当たり前になっているようです。
となると、昔のように食べきれずに残したパンが、古くなって机の引き出しの中から発見される、「かっちかちパン」(←懐かしい! とか言ってるの、だぁれ?)はもはや存在しないことになる。
また、友達や、ときには思いを寄せている子が欠席したとき、「たまたま近所」という理由だけでパンを自宅に届ける役を任命され、「なんでオレが?私が?」と文句を言いながら、内心ソワソワ・・・といった嬉しいハプニングもないわけだ。
中学生くらいになると部活帰りに空腹で歩けなくなるため、こっそり給食のパンの一部を残しておいて、「非常食」として帰り道にむさぼり食ったこともあった。(戦後の物のない食糧事情ではありません)
また、パンを残している友人がいると、帰り道にみんなでハイエナのように群がって、奪い合うようにして食べたこともある。(これも上記の食糧事情ではありません)
一体 いつ頃から給食のパンは持ち帰らないことになったのだろうか?
某公立中学校のある教員は言う。
「給食のパンを持ち帰らないようになったのは、もうずいぶん前から、少なくとも私が教員になった10年前ぐらいにはみんなそうでしたね。
これは小学校中学校全国共通で、だいたい持ち帰らせないようになっていて、その理由は『衛生上よろしくないから』です」
では、欠席の子のパンは処分されているの? と聞くと、
「もちろん欠席の子のパンも、今は自宅に届けたりしませんね。 基本的には、おかわりしたい子がして、それでも残ってしまった場合は処分しています。
もったいないとは思いますけど、『何かあったらすぐ訴訟』というのが、悲しいけど今の現実なんです」とのこと。
学校に理不尽な要求をする親が多いということが、よく週刊誌などで話題になる。 ちょっとぶてば(程度にもよるが)、暴力教師と非難される。
「残したパン、わざわざ届けたパンで食中毒」なんてことがあったら、大騒ぎになるのは目に見えている。
私たちが子供の頃とは、「常識」がいろんなところで変わってきているようです。