一昨日から昨日にかけて、雨・風雨が強かったところも多く、満開状態だったさくらもほぼ散ってしまったようです。


さて、以前に「産科医療スタッフ不足 」で、産科医の減少を書きましたが、いよいよ病院産科自体が成り立たなくなってきたようです。ガーン


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厚生労働省は都道府県に対して小児科産科の病院統合に関して調査し、10日に開いた地域医療支援中央会議で報告した。

医師不足対策として複数の小児科病院を統合させることが「必要」と答えた都道府県(県内の医療圏含む)は24、「検討中」は18で、合計で8割強に達した。

産科は統合が「必要」と「検討中」を合わせて8割弱だった。ショック!

小児科医産科医は、地方の過疎地で不足が深刻になっている。 複数の病院を集約して、地域医療の効率化を検討する都道府県が増えていることが浮き彫りになった。

北海道や福島、山口県などは小児科産科の両方で病院統合が「必要」と答えた。

厚労省は地方の医師不足を解消するため、同会議で学識者など10人前後の専門家を「地域医療アドバイザー」として都道府県に派遣することを明らかにした。 医師を確保するための助言をする。

同会議は医師不足に悩む地方を支援するため、昨年末に1回目の準備会合が開かれた。 今回が正式な初会合となる。(2007年4月11日 日本経済新聞)
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また こんな記事もある。

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病院に勤務する医師の9割近くが、夜間当直の翌日も通常勤務を行っていることが、日本病院会の調査でわかった。

関係者によると夜間救急の患者が多い小児科などでは仮眠ぐぅぐぅを取ることも難しく、連続30時間以上の勤務になることもあるという。

調査は昨年7月、同病院会に加盟する2535病院を対象に行われ、536病院の医師5635人から回答があった。

それによると、1か月の夜間当直の平均回数は「2回以内」が最も多く41.9%だったが、5回以上も17.1%いた。

夜間当直の翌日の勤務について聞いたところ、

「忙しさと無関係に、普通勤務をせざるを得ない」が88.7%を占め、

「半日以上の代休がある」、「特に忙しかった当直の翌日のみ、少し仮眠ぐぅぐぅが取れる」という回答は、合わせて10.8%に過ぎなかった。

1週間の勤務時間も、23.2%が、法定労働時間40時間を大幅に上回る「64時間以上」と回答した。

医療過誤の原因を聞いたところ、最も多かったのは、「過剰な業務で慢性的に疲労している」で71.3%。医療過誤訴訟など、医事紛争の経験がある医師は25.9%に上っていた。

林雅人・同病院会地域医療委員会委員長は、「医療が高度化し、医師の負担は増えている。 医師の数は、まだまだ足りないのが現状」と話している。(2007年4月11日 読売新聞)
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最近は医学部を卒業して、小児科産科外科などに進む人が減少ダウンしている。 理由はいずれも勤務状況が厳しいからだそうで、楽な内科のほうへ進むそうだ。

「医は仁術」  この言葉はいまや死語になりつつある。
やはり 医は「算術」なのか?しょぼん

尚、別のメインブログにも記事があります。 →「産科医の減少 」、「産科 厳しい現実に尻込み



看護師