結子さんの出演する、「ＪＯＭＯ」の新ＣＭ（「カメラ編」
「忘れ物編）をＨＰで見た。
http://www.j-energy.co.jp/et/cm/
何十秒かのわずかなひと時にも、結子さんらしい
笑顔がいっぱいの作品。
年齢をかさねたこともあって、笑顔の中にも落ち着き
と品のよさを感じる。
誰もが「憧れ」をもって見てしまうであろうその笑顔と、
結子さんの醸し出す「安心感」が。また素晴らしい。
ゆったりと流れる時のうつろいが、彼女の表情を、自然に
そしてやわらかく、繊細にしていっているように思う。
うつくしい風景に遭遇できたよろこび、楽しかった一日の
充実感を感じるよろこび、この先におこりそうな出来事への
期待感あふれるよろこび・・・
同じような笑顔であっても、自分の心の「いま」を、見て
いるものに、強く感じさせるのは、やはり結子さんの表情の
豊かさ、彼女独特の表現力だと思う。
今回のCM、短い時間のなかにもストーリー性があるゆえ、
切り取られた場面場面で、スポットのあたった人物の姿や
意識を、より鮮明に印象付けなければならない。
そんなシチュエーションにあって、ただ微笑んでいるのでなく、
そのシーンにきちっと"意味"をもたせる結子さんの表現力・・・
結子さんの表現は、演じられる人物が"そのとき、その場面”で
心に描くものに、彼女自身が真剣に想いをめぐらし、体いっぱい
にその想い満たして放たれるエネルギーの結集だ。
あらゆる表現に説得力さえ感じるのは、結子さんが、”心の反応”
としてもたらす結果であるからだろう。
Heart Wave…
結子さんの笑顔には、ちゃんとメッセージがある。
セリフはないけれども、心の声が伝わってきそうな
しっかりしてて、気持ちが満たされている笑顔。
心のセンサーがどんどん反応して、感情があふれてくる
からこその笑顔。
そのいっぱいの気持ちを全身で表現できる、結子さん。
「さすが、女優さん」と思わせられる結子さんの笑顔に、
見ている僕は、一種の「爽快感」を感じてしまう。
「ファン冥利」ともいう感覚なのか。
以前にも感じた「期待に応えてくれる」モノなのだ。
来秋公開のスクリーン復帰作では、結子さん曰く「お行儀の悪い」
役どころ、とのこと。そしてそれはある意味彼女にとっても新たな
挑戦となることだろう。
けれども、「心のなかのいま」を人間らしく繊細に表現する結子さん
の持ち前の魅力は、これからだって変わりはない。
演じる人物の姿かたちは変わっても、結子さんの心を通じて、その
人物が"生きている"ことは、なんら変わることはない・・・
P.S.
今回のＣＭでは、２本とも他人とかかわるシーンがある。
そのとき少し見せる人への反応が、一人でいるときの自由で
ノビノビした面と対照的だった。人とかかわるときにちらりと
うかがいしれる、少々「シャイな部分」…
こんな感じは、ご本人と重なる部分なのかも・・・