別のバスに乗り込み、Uruluの反対側を見に行くぞ。
そのバスの中でも、なぜ、写真に撮ってはいけないのか。
その設けた罰金で何をするのだ。そればかりを一人で考える。
散策中に先ほど分かれてしまったガイドさんに、アナング族はどのような暮らしをしているのか聞き、その返事からも疑問と怒りが沸々と。
だって、そのUruluの棲家を追われたが、岩以外にすむところはあるわけだし、未だに何らかの儀式の時は、登頂を禁止するという権力の振りかざし方も気に喰わない。聖地の写真はダメだって、別にそこに取られたくないお宝があるわけじゃないんでしょ!ただの穴じゃんか!地球の地殻変動で現れた岩が風化されて出来た穴じゃろがぃいい!
「アナング族の皆さんは、狩りもしますが、普通に電気、水道、ガスのある暮らしをしていますし、車にも乗ります。」
車にのる!?
でも狩りをする!?
「槍でか!?」
「いや、さすがに銃じゃないかな。」
「そうか・・。」
「つか、なに、 普通の暮らししてるの??で、何、罰金とか、その国立公園の売り上げの75だか25パーセントのお金まで貰って・・・・!アナング族は何やってんの!?」
「そのお金でWiiとかやってんじゃない?」
「えっ、アナング族Wiiやってんの!?」
「わからないけど、普通の暮らししてるんだから、Wii位やってそうだよね?」
「だとしたら、ともは、アナング族ますます嫌いになるね・・・。」
感じのいい女性ガイドから、ちゃらい男性ガイドになった私たちのツアー。
「はい、こちらが、アナング族の~~~~~の聖地で写真はご遠慮ください。これはアナング族が~~~~で~~~~の~~~~となっております。」
「( ゚д゚)・∵. はいぃいい!?何言ってるか全然わっがんね、聞き取れない。何だって!?」
「こちらの道を行くと、今はもう使われていないホテルでアナング族が普通に暮らしているらしいですが、一般人ははいれませんので良くわかりません。」
「( ;゚д゚)・∵. あぁああああああん!?らしいってなんだよ!つか一般人は入れないって何だよ!お高くとまりやがって!」
もうね、この何言ってるかわからないガイドと、もうなんなのかわからないアナング族にとも、憤慨。もう本当に憤慨。
バスを降りて、また散策。でもね、そのガイドね、最初から乗ってたほかの女性客二人にしか相手にしないわけ。
まぁ担当ちがうから仕方ないだろうけど
たとえば壁画。
「これは昔、アナング族が書いたものですが、それを書いた人たちは亡くなったため、何が書かれていたかは、そのひとたちでないとわかりません。」
ってペラペラって言ってスタスタいっちゃうわけ。
てめぇそれで金もらってんだろうがよ!まじめにやれよ!ボケが!
カオリがね
「とも、ガイドさんに聞いてみようよ、何で聖地写真取ったらだめなのか。」
「う~~~ん」
「・・・と言うわけで、彼女は凄く謎に思ってるんです。」
とガイドに説明するカオリ
ガイド
「じゃあ、アメリカが「日本欲しいんだけど、どっかいってくれない?」って言ってきたらどうします?腹たちません?」
「んんんんんん・・・・?それはさ、国じゃん。今の話は岩じゃん。岩と国じゃ比較対照にならないからもっと、わかりやすいのもってきてくれる?」
ガイド、無視。
てめぇ、この野郎・・・・。
それに、
何で聖地の写真がダメなのかって話であってUruluを返せ的な話はしてないのに、バカだろ、お前バカだろ。英語話せるだけのバカちゃうんか!
Uruluの心臓と呼ばれるハート型に空いた穴を見て、うちらも興奮したが、そのガイドの客も興奮しており、
そのハートの下にピースサインのような、うさぎの頭のような形の穴もあって、
ガイド
「あの、ハートの下にピースサインのような穴があるじゃないですか。あそこからラブアンドピースって言葉が出来たんですよ。」
女性客2名
「えー!すっごおおおおおい!!」
ガイド
「うそですよ。そんなことあるわけないじゃないですか。」
女性客
「えー!もー!!」
・・・。
・・・・。すっげぇいらいらしましてね。
「ねぇ、朋子、ともね、あのガイド嫌い!あのガイドちゃらい!」
私たちの担当ガイドが戻ってきて、再び壁画の説明を開始
ちゃんと意味のある絵もあるやんけ!
チャラ男、自分の担当客に
「ほら!さっき僕が教えたことを思い出してください!」
って
何ぬかしとんじゃー!( °▽°)=◯)`ν°)・;'.、 バキィッ!!
もう、いいかげんにしいや!Uruluから落っこちろや!
Uruluの岩山に出来た2本のスジのような裂け目を指して、チャラ男が
「あれが、アナング族の長の息子が毒蛇に噛み殺された時に、その仕返しとして、斧で2発切りつけたといわれている傷です。」
ってアナング族やUruluの伝説というか寓話というか言い伝えを話した。
「んなわけないじゃん。バッカみたい。人ってそういう伝説みたいな話好きだよね。ただの裂け目だっつーの。( ゚д゚)、ペッ 」と、
思いっきり不満を口に出して、《お前嫌い》な態度丸出しで、散策を終え、
休憩所でお茶を貰おうとすると
そのガイド、先のツアー客にだけ自らお茶を汲み手渡した。
朋子
「なんだ?アイツ!!!!」
「聞こえてると思うよーーーーーーーーーーーーーーーー!
その、なんだ?アイツ、絶対聞こえてると思うよーーーーーーーーーーーーーー!
高校時代の、某M黒くんに向かって「何、鳥みたいな顔してんの!?」ってブチ切れた朋子を思い出したよ。」
「あのねぇ!ともが最初に言い出したんだよ!あのガイドちゃらい!嫌いって!それも聞こえてんよ!」
・・・そうかなぁ、そうかなぁ。
お茶を飲んでいると、行方不明になってた女性が見つかり、 「ご心配とご迷惑をおかけしました」と謝ってきたので、笑顔で返す。無事で何よりでしたと。
担当ガイドに
「もう、そっちのバスに戻っていいか」と聞くと
「いいですよー!」というので、急いで、チャラ男のバスから荷物を取って自分らのバスに戻る。
アナング族のお土産屋に寄って、やっと宿へ戻り、
再び虫と戦いながら、空港までの送迎バスを待つ。
送迎バスの担当、チャラ男
( ゚д゚)・∵. またお前か!!!!!!!!
こっちも愛想もふらんし、挨拶もしませんよ。
世界遺産訪問の証明書を貰い、空港へ。Sydneyに戻るよ!