626.大室古墳群  ★渡来人の郷★ | かたくりのつれづれのままに

626.大室古墳群  ★渡来人の郷★

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前から気になっていた松代大室古墳群に行ってみました。

これまで松代ICから長野ICにかけて高速道路から一瞬古墳公園が見えますが、アプローチがよくわかりませんでした。

大室古墳群は、長野市松代奇妙山(1099.5m)の北側の山腹に位置する5つの支群の古墳群の総称です。このうち最も規模の大きい大室谷支群"c"が国の史跡指定地になっています。

この周辺は戦国時代にも古墳時代にもたくさんの名所があって実に興味深い。

森将軍塚 森将軍塚

②~④は埴科古墳群と呼ばれる大規模な将軍塚 ②の森将軍塚は全長100mの県下最大の前方後円墳です。二番目は①の川柳将軍塚91m、三番目は④倉科将軍塚83m

墳丘長200m以上の古墳は全国に37基ありますが、世界最大規模の墳墓である仁徳天皇陵の墳丘長480mには見劣りしするものの、①②④の将軍塚はいずれも、山の上にあります。造営規模と景観は他県の大規模古墳に遜色はないと思います。

①篠ノ井石川川柳将軍塚

②千曲市森将軍塚

③千曲市土口将軍塚

④千曲市倉科将軍塚

a 松代大室(金井山支古墳群)18基

b 松代大室(北谷支古墳群)208基

c 松代大室(大室谷支古墳群)241基

d 松代大室(北山支古墳群)22基

他:松代大室霞城支群16基

 

c 大室谷支古墳群 241基大室古墳群が大規模将軍塚とは少し距離を置いて膨大な数の古墳が造られている理由がよくわかりません。大室古墳群は全国的には珍しい渡来人墓制である積石塚で、その中でも合掌形石室は全国で40基しか報告されていませんがそのうち25例はこの大室古墳群に限局。長野県外で知られているのは2例のみ。

 

c 大室谷支古墳群 241基のジオラマ

大室谷の古墳群は工期を4期に分け、第1期は平成10年から史跡整備を開始し平成25年より第1期史跡入り口の整備を終えてエントランスゾーンとして無料開放しています。

今回は整備されたエントランスゾーンだけでなく整備外の墳墓にも足を延ばしました。

ここは眺望もよく、山を見てうっとりするか、古戦場を眺めて血を騒がせるか、古墳をみてコーフンするかなかなか楽しめる場所でした。ただアプローチの道路が狭くわかり難いのが欠点。

244号古墳の向こうに見えるのは長野自動車道。

<続く>