482.つれづれの生物学
テーマ:動植物関連:137.生物学実習 系統進化 、138.生物学実習 臨海実習 、139.生物学実習 プラナリア
最近はあまり生き物の観察をしていません。
身の回りの生物の営みについて知るとけっこう目からうろこ的な感動をするものですが・・・・
学生時代に生物学の実習で系統進化学という必修の課目がありました。これは2年生のときのこと。
単細胞動物の顕微鏡観察から始まり、カイメン、回虫、環形動物(ミミズ)、軟体動物(ハマグリ)、節足動物(コオロギ)、魚類、両生類・・・・・鳥類、哺乳類と解剖をしてスケッチをしていきましたがいろんなことを考えさせられました。
回虫は家畜の腸から採集してきたもので血にまみれてミートソースのスパゲティそっくりでした。
翌週ハマグリを用いた解剖実習があり終わったあともったいないので食しましたが、前の週”ミートソース”を摘んだピンセットでハマグリを食べるのは・・・・
Q1 開放血管系VS閉鎖血管系
A:毛細血管のない動物は開放血管系。一方通行の水道管のようなもの
じわ~と血液が体にしみて老廃物を戻す。
開放系の動物を下等と馬鹿にするなかれ、高等動物でもリンパ管は開放循環系です。
閉鎖血管系でも戻りのポンプがないのでけっこう大変だと思う。
Q2血管ってなんのためにあるの?
A:酸素や栄養を体のすみずみまで運ぶためにあるに決まっているじゃん。
Q3.血管のない動物はどうしてる?
今回の記事の本題です。
A:扁形動物プラナリアは血管がありまっしぇん。
酸素は皮膚呼吸で全身から取り入れればいい。
要するに栄養を体の隅々まで行きわたらせばいいのだから、消化管をからだの隅々まで枝を伸ばせばいい。
卵の黄身を赤い色素で色づけして食べさせると血管やリンパ管のように正中(頭尾軸)から左右に伸びた消化管が確認できました。
感動した!!
消化管が染色されたプラナリアをアルコールで脱水してスライドガラスにマニキュアで封入したプラナリアをスケッチしました。
今でも実家にいけば標本があるかもしれません。
Q4 恒温動物と変温動物の違いはどこにある?
A:魚類は一心房一心室・・・・・・・・・・・・・・変温動物
両生類、爬虫類は二心房一心室・・・・・変温動物
哺乳類、鳥類二心房二心室・・・・・・・・・恒温動物
一応心臓には違いがあるけど、爬虫類はかなり二心房二心室に近い
心臓の形で体温調節が変化するわけでもない。
哺乳類でも、ラットマウスの新生仔は体温調節ができず母親が世話をしなければ体温は保てない。
生後5日頃までなら低体温でも死なず、冷蔵庫に3日ほど入れておいても生きていて驚いたことがあります。
Q5 冬眠する動物としない動物の違いは?
A:はて????
人でも六甲山で遭難した人が20日以上冬眠状態で救出されたケースがありました。臓器の移植運搬でも冷やしているので意識がなくなったり活動が鈍ること以外は生命にかかわることはないような気がします。
冬眠動物には、冬眠腺という褐色脂肪組織が発達していて通常の白色脂肪組織に比べてミトコンドリアが豊富に含まれています。新生児にもこれが多い。
通常の脂肪との違いはβ酸化で分解しながらATPを作らず全て発熱になっていく。
不思議が一杯の生物実習でした。
爬虫類の解剖はやらなくて済んでよかった~。
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3年のとき三重県菅島の臨海実習では磯採集したカメノテ、フジツボ、カニを食べ比べて味覚による甲殻類の類似性を体験。
臨海実習の初日(かたくり手前右端)
テーブル中央に採集した磯物、オレンジ色はワタリガニ
かたくりが箸を伸ばしているのはナマコ(棘皮動物門)・・・・は、はじめての体験だった。



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