625.歴史に埋もれた城 ★鞍骨城★ | かたくりのつれづれのままに

625.歴史に埋もれた城 ★鞍骨城★

関連:210. 葛山城 、②挽歌211. 旭山城213. 富士の塔220. 尼厳山城、611. ★葛尾城★

この城めぐりの翌日、諏訪上社の御柱祭りを見に行って記事を書いていたのでレポートアップが大変遅れてしまいました。

鞍骨城はもともと村上義清配下の武将の山城だったらしいですが、武田信玄の信濃攻略で尼厳山城、太郎山の春山城とともに調略されたらしい。いずれも急峻な山城ですが冬場はとてもじゃないですが住めたものでなく、山をかけ下るには不向きです。

水絶ちと火責めで攻め落とされ割に合わない城だと思います。

上の地図は許可を得て林盛幸氏の本から地図をお借りしました。

著者は郷土の歴史家でもあり。周辺の土地所有者でもあるので妻女山から鞍骨城一帯は特に強い思いれがあるようです。

 

妻女山は里に近い山ですが鏡台山と地続きでクマの目撃の多い山です。

 

林氏のガイドブックを持って性根を据えて向かいました。

は妻女山の駐車場から

この山の尾根の東側はタラの芽を採りによく訪れますが尾根沿いは不案内でした。

林道沿いはオフロードバイクが何台も土煙を巻き上げて走っていました。

天城山山頂

 

坂山古墳

正月以外にこの形のしめ縄を見るのは初めてです。

ごぼうと呼ばれるこのしめ縄は信州では普通ですがよその地方はどうなのでしょう?

 

二本松峠

611. ★葛尾城★ でよく見られた堀切

堀切は天城山から尾根沿いにいくつもありました。

 

ここが胸突き八丁

 

見えた!

 

鞍骨山山頂 ここが鞍骨山山城跡

 

山頂から海津城(=松代城:↑)を望む

帰路

藤のツル

藤のツルを見るたび縄は昔の人の知恵で作り出したのでなく、蔦や藤のツルの絡まった状態から学んだものではないかと思います。

林さんのガイドブックでは斎場山と記載されている五量限塚古墳

郷土史家である彼が調べたところによると、現在妻女山と呼ばれている地点は赤坂山と呼ばれて、川中島の合戦で上杉謙信が布陣したのはこの場所であるとのこと。

西側の千曲市土口将軍塚や奇妙山山麓の大室古墳群につながる古墳として斎場山と呼ばれていたこの山が、斎場山→妻女山と字を変えられていつの間にか場所も取り違えられたようです。