番外:天網恢恢疎にして漏らさず
幼少のころからことわざや故事が好きでいろんな本を読むたび目にしてきた言葉です。
原意は、天の網というものは、目が粗くて悪いことをしても目こぼしがありそうだが、天のはかりごとはどんな些細な悪事でも決して見逃されることはない。悪いことはできないものだ。
現代は、若いころ常習犯だった下着ドロボーの性癖がばれた大臣とか、政治活動費の支出にSMバーの領収書が記録されていたり・・・
何処で何がばれるか少々都合が悪いと感じるセンセもいるかもしれません。
街中至る所に設置されている防犯カメラから防犯以外のプライバシーまで全て洗い出されたら、どうなるのでしょう。
会社をさぼって箱根駅伝の応援に来ていたのが観客のアップでばれたり、愛人と一緒にいるところが写されてしまったなどというのは、わりとよく耳にする話です。(笑)
Googleストリートの画像でも最近は、車のナンバーや運転手、通行人の顔などはモザイクがかけられるようになりましたが、画像修復のソフトを使って復元したり、ラブホテル前に映った車などプライバシーが全てあらわになったら・・・・まことに興味深いですが、世の中パニックになるかもしれませんね。
やはり「天網」は天の裁量にゆだねて、人が侵してはいけない領域なのでしょう。
ネット社会も、使い方を誤るとなんの罪もない人を社会から抹殺する凶器にもなりかねない。
人の良心が問われる時代になりました。