王子殺しの謎解きに、グリム兄弟の二人のさらに下のなんでもない絵描きの弟と、小さな少年のハンス・アンデルセンと人魚のセレナの3人(人魚も一人として勘定)が挑むのが主な筋。

時代が二層になっていて、しかも魔女と人魚が渾然一体となり、さらにナポレオンも登場するが、案外スッキリしている。

でも童話の世界も多少は入り込み、ミステリーなんだけど、それほど複雑な伏線があるわけでもない。

肩が凝らずに気楽に読める★★★☆☆

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王子と結婚した日、人魚姫は、自らに剣を刺し、泡となって消えた。その翌日、王子が殺される。 王宮が動揺するなか、王子の側近くにいて、消えた人魚姫に疑いがかかるが……。同じ頃、宮廷に出入りしていた少年アンデルセンは、海辺で人魚姫の妹に出会った。そして、アンデルセンと人魚の少女は、グリムの協力を得て、事件の真相を追及することに……。

人魚姫