記憶力や判断力が徐々に弱まり、治らないといわれていた認知症。
高木さんは2週間で笑顔が戻った。会話もできた。
治療前は歩くのもやっとだった人が、さくさく歩けるようになった。
順天堂大学教授の新井先生は「短期間で治るものがある」という。
患者数208万人、そのうち30万人は治る可能性があるという。
しかしその治療を受けている人は1200人足らず。
--------------------------------
ゲストは中村玉緒さん・徳光さん・まみちゃん
横浜市の清水芳江さん74歳。半年前から認知症状が出始めて、近所に住む長女が面倒をみている。検査で入院するときには車椅子に頼るまで悪化していた。
テストはまず3mの歩行テスト。イスから立ち上がり1歩を踏み出すまでが一苦労。歩みも小刻みで、介助をうけながらゴール。
治療した2日後、同じ歩行テストをしてみる。介助不要で足の運びもスムーズ。前回の半分の時間でゴール。さらに足がスイスイ上がり本人もビックリ。
表情も明るくなった。その様子を見た長女も大喜び。
--------------------------------
治療の器具(長い針のようなもの)がスタジオに。患者の背中にそれをあてている様子が写真に。背中と認知症の関係は?
東海大学の山村晋也先生のもとに取材に。
MRIでまずは脳の様子が説明され、次に背骨の様子が。誰でも持ってるあるものが認知症状と関係しているという。
認知症の犯人は後頭部にもある。さて何か?それは薬缶?薬缶がスタジオに登場。実は脳も脊髄も水の中に浮いている。その水は「脳脊髄液」
豆腐は水の中に入れてあるがそれと同じこと。正常な人の脳は脳室が小さい。認知症の人の脳は脳室が大きい。
その治療法とは、脳脊髄液を脊髄から抜く。
--------------------------------
東北大学病院の森先生が登場「特発性正常圧水頭症」の認知症にこの治療法が有効だという。
①歩行障害、②認知障害、③尿失禁
足が蟹股になり歩幅が小さい。神経内科などを受診すること。
長期間、液の量を調節するものも埋め込んだりできるそうだ。
--------------------------------
認知症と間違いやすい謎の病気。
・以前の記憶がまったく無い。
鹿児島県の平峯さん。「右足が重いなあという感じがした。」さらに「同じことを話す。」ここまでは年のせいかとも思えるが
①「トイレの場所を間違える。」
②「言葉が出てこない。」
③「反応が無い。」
MRIによると脳室の片方が無くなっていた。
では原因の手がかりは?
平峯さんの日常は、・つまづいたことがある、・散歩1時間、・腰痛もち、・ごはんは120gに抑えている、・高血圧、・お酒は1合。
原因は尻餅をついたときに後頭部を軽く打ったこと。
家の鴨居に頭をぶつけたといったことでも症状が出る。それも2ヵ月後に!
--------------------------------
脳の外側に硬膜、その内側にくも膜 があるが高齢になると、膜も弱くなり、くも膜が破けると、そこに脳脊髄液が漏れ出す。すると血管がそれを吸収しようとするが、その血管も破れると血の塊が出来て、脳を圧迫して脳室を消すほどになる。
では痛くないのか?
軽い頭痛はあることはあるが、ほとんど気が付かないという。(森先生)
重くなると記憶が無くなる。
ぶつけた直後、1ヵ月後、2ヵ月後のMRIの画像が。
・頭痛・認知障害・手足のマヒ・吐き気
などが症状として現われて、命に関わることもある。
これが慢性硬膜下血腫いわれる。