松戸市ユニディというホームセンター。防災関連グッズが特に売れている。
突っ張り棒や、懐中電灯から消火器などなど。小林さんはこの日12品買ったが、そのうち8つがアイリスのマーク。なんとアイリスは6500種類もあるという。お客さんに聞いてみてもアイリスはそれほど知られていない。
アイリスオーヤマは大連に大規模な工場があるが、1社で12000種類も作っている。かなり珍しい会社だ。
「あなたの願いすぐ叶えます」がテーマ。ペットフードからサイクロン式掃除機まで、ホームセンターに約1万4000種類もの自社製品を卸している。去年3月の原発事故後は、発光ダイオード(LED)照明に一気に資本を投下し、大ヒットした。年間、約1000種類もの製品を生み出す開発現場に迫る。
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江口君、スタジオのアイリス商品を紹介。透明な衣装ケース・隙間も掃除できるモップ・ホースを収納する屋根つきホース。
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宮城県角田市、ここに本社がある。社長の大山さんが、プラステッィク加工会社を父から譲り受け、家庭用品を作り始めた。景気に左右されないのが強みだった。それが功を奏して、さらに園芸用品・ペット用品などでヒットを飛ばした。
新商品開発が命の会社。貫名明さん30歳。収納ケースでヒットを飛ばした。
今開発しているのはスチームクリーナー。その先端に取り付けるノズルの研究開発に取り組んでいる。歯ブラシで水回りを掃除する感覚でと意気込む。
「新商品開発会議」が行われる。大山社長を納得させられるかが商品化になるかどうかの大きな壁だ。
ペットのキャリーバッグは却下。順番を待つ貫名さん。プレゼンを始めると、いきなり社長から疑問の声が!
容器の角までブラシが届いていなかった。
この日、大山社長は70件の開発商品に決断を下していった。即断即決だ。
貫名さんは次に向けて、改善改良に入る。
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千葉県市川市のホームセンター。アイリスの販売スタッフ大田さんがいた。近隣3つのホームセンターを受け持ちアイリスの商品を宣伝する。
太田さん、お客さんにカーペットクリーナーを薦める。ところがお客さんから「柄の長いほうがいいわ。」と注文がつく。休憩時間に早速「報告書」を書いてファックスする。500人の販売スタッフから送られるファックスは年間25000枚にもなる。
商品開発部にすぐに伝えられて、カ-ペットクリーナーは掃除機に付けられるようになり、新しい使い方ができた。
アイリスの大連工場。東京ドームと同じ広さだ。16年前に進出し、従業員は5300人。ここから全国に商品が送られていく。
大山社長は1ヶ月に1回訪問している。実はLEDに大きな力を入れている。「照明会社に変貌している」と社長がいうほどだ。震災後の需要が大きく、これも当たった。
都内の品川区、DHLを石田さんが訪問。東京の物流センターを石田さんが見て周り、蛍光灯の無駄な部分や、人感センサーの設置などを提案しLEDへの切り替えをセールス。4年ほどで初期費用を回収できるという試算だった。
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2月6日、アイリス本社。商品開発部の貫名さん。あのクリーナーはどう変わったのか?リベンジをかけたプレゼンが始まった。
角もブラシが密着し、スチームも上下に出るようにした。隠しだまのモップも効果が抜群で、社長は日本の掃除を変えるぞ!とGOサインを下した。
中国大連の巨大なショッピングセンター。ここに中国直営店がある。売られているのは日本のものと同じ商品。2割ほど高いが売れている。
中国でも1000店舗の直営店を目指すという計画だ。
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埼玉県川口市。昔は鋳物工場として名をはせたが、今やマンションが立ち並ぶ。
そのなかにある歯車工場。マレーシアや中国の留学生や、中小企業の社長が見学に訪れる。引率した教授も感動する工場とは。
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江口君、その小原歯車工場を訪問。油のにおいがする。大小さまざまな9500種類の歯車を製造している。社長「技術も値段も普通だと思う。」、さて生き残っている秘密とは?それは「歯車の在庫」だった。大量在庫はリスクになるのに、それが強みになる。
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朝9時半に取引先の工作機械メーカーからすぐに歯車が欲しいという要望が入る。「納期最短」が希望。膨大な在庫から客が望む歯車を見つけ出し、細かい部分を調整し、微調整を施して、次工程でねじアナをこしらえて、客が求める歯車にして梱包。依頼の電話から50分で梱包までできた。
小原歯車は膨大な在庫を持ったことによって客からの注文に“超短納期”で応えることができる。
さらに電源類を天井に配置し、移動を可能にしている。多種多様な製品に対応するために生み出した“くるくると変化するカメレオン”のような生産システムが、アジア勢に負けない“強いものづくり”を実現している。
「環境の変化に対応できるように」
この社長、イギリス留学も経験し、アメリカでも働いたことがあり、英語も堪能。
世界にも打って出ようとしている。
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千葉県野田市にある第2工場。ヤマザキマザック製旋盤が届いた。世界ナンバー1の工作機械だという。「やっと買える様になった。」と社長。
新興国向けに製品を作るため、最新式旋盤機を入れたのだ。
従来の3倍のスピードで旋盤が可能になった。社長「大学時代カメレオンというあだ名だった。」と目を動かしてみせてくれた。