世田谷区のマンションに住む佐藤さん一家。子供が育ち間取りが手狭になってきた。十分な収納スペースが無くてモノが溢れる状態。使わなくなったおもちゃなどが居間にある。そこで佐藤さん使わないものを外に出し始めた。そしてもっていった先はもともとオフィスだった4階建てビルの全てが保管スペースに区切られているビル。

レンタル収納スペース、トランクルームが年々増えている。キュラーズは空いたオフィスビルを買い上げてトランクルームにしている。ステファン社長は積極的に都内に展開している。

「世帯分布図」を持ち、世帯の多い地区と少ない地区(オフィス街)の中間地点が良いのだという。「物件」が出ると社長が現地に出向く。

このような空きオフィスで稼ぐビジネスを追う。

------------------------------

江口君、カーブスジャパンが運営するフィットネスクラブを訪問。布団屋さんの奥にクラブがあった。不況の影響で増える空きスペースを利用するビジネスのひとつだ。

カービス1号店は戸越にある。午前10時にオープンすると近所のおば様方が押し寄せる。女性限定で平均は50歳代だ。独特のエクササイズシステムで12台のマシンを2周する。

もともとカーブスはアメリカで生まれた。世界80カ国で1万店舗を運営する。日本でも急成長し839店舗を構える。女性専用なので扉などは無い、プールも無く、月間5900円。

カーブスを持ち込んだのは増本さん。牛角やガリバーを手がけた人だ。

カーブスに三井アーバンから物件の持込があった。40坪以上あって賃料の上限は40万以下の条件。今回は見合うものが無かった。

カーブス営業推進部は全国の物件ハンターだ。国勢調査をもとに独自のデータベースを作り、40代以上の女性が多い地域を色別であらわしたもの。

カーブスはフランチャイズ制度。関西方面の物件を捜す榎戸さん。テナント募集の看板を見て電話する。

愛知県春日井市、榎戸さんはオープン予定の地を訪問。オーナーになる鬼頭さんが案内。そこはシャッター商店街通りだった。

------------------------------

そこの書店が使わなくなった倉庫があり、その広さ、家賃の安さに驚く。

商店街の先には大型電器店なども進出しており、人通りも多いと判断。さらに駐車場の確保も可能という穴場だった。カーブスでは450人会員がいると毎月50万の利益が出るという。

宮城県仙台市。ここにもカーブスの山木さんがいた。スーパーの店舗内にカーブスを出店するという新たな試みだ。家具売り場のスペースを改装してフィットネスクラブにした。スーパー側も集客メリットがあると踏んでいる。

オープンすると、初日からクラブ契約する人が集まった。

------------------------------

江口君、ビルのフロアが空きになっていてそこを掃除中。不動産屋から「貸会議室」の要請が入る。貸会議室を視察にいくと、何故かそこは結婚披露宴をやっていた。

------------------------------

空き物件が集まってくる会社ライヴェックス。午前9時になると電話で空き物件を売り込んでいく。

社長の原島さんは、オフィスビル仲介に関わって20年になる。今がもっとも動いているという。空き室率は経験の無いほど高いという。

140坪の空き室を担当した福山さん。周辺のビルを回り始めた。移転に興味がないかを営業し聞いていく。非効率のような飛込み営業だが、この日は人材派遣会社が興味を示した。3年前に比べて賃料相場は3割ダウン。今がチャンスだと営業する。

------------------------------

いち早くオフィスの空きで儲かった会社TKP。4月23日の事業仕分けの場所を提供した会社だ。社長の河野さん、TKPの貸会議室が入札の結果使用された。会場代・スタッフの弁当代などで1200万円の売り上げがあったという。

TKPは6万2千社が登録し、稼働率は70%。利用する会社も自前で持つよりは圧倒的に安いということで利用する。TKP成長の鍵は、「短期で安く借りる。」ということ。格安で借り受けて、短期で貸会議室を作り、ビルオーナー側も、テナント募集が続けられる。

河野社長の即断即決も大きい。もともと伊藤忠商事の為替ディラーだった。スピードの速さが求められるこの世界にフィットした。

北海道の札幌で次なる戦略に乗り出した河野社長。札幌の駅から近いフロアは、平日は会議室として利用されるが土日は試験会場などに充てていたが部屋が暗いという評価だった。そこで河野社長は結婚披露宴会場にしてはどうかと提案。一人8000円プランを設定した。

早速、若いカップルが訪れて、第1号の利用者となった。昼間は会議室で使用されたため、急ピッチで中のセッティングを変える。果たしてうまくいくのだろうか?

6月10日、夜は披露宴会場に変身させる。時間がない、かつ初めてのことでスタッフも戸惑い気味。わずか1時間で、結婚式場と披露宴会場に早変わり。ちょっと短いバージンロードもご愛嬌。ケータリングで食事のため、安くあがる。出席者にも好評だったが、舞台裏では明日の会議室のための準備も進む。

新郎新婦も満足の披露宴で、河野社長もほっと一息。

------------------------------

江口君・・・アイディア次第で空きスペースも活用できる。これから先どんなサービスが生まれるのだろうか。