航空機事故で死亡した春馬の妻。合同慰霊祭が実施され、春馬と鈴子は弔問に訪れる。鈴子は放心状態で父のの春馬に反発。そこには村雲と歌織も来ていた。歌織は村雲と手を組むことにしたようだ。鈴子は学生証を落としてしまい、歌織が拾うが、届けることをしなかった。

自宅で料理をする春馬。鈴子は春馬に反発、母を殺したのは春馬の責任だと考えている。春馬は査察官を辞める決意をして配置換えを上司に依頼。

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春馬は芸能プロダクションの脱税に操作に携わっている。

かたや地下銀行に脱税したカネをプールしようと考えた村雲らは、その地下銀行の営業マンと会う。「外国製品持出届」で貴金属品を持ち出す形にして、偽者をまず国外に持ち出し、国外でホンモノに変えて持ち込むという計画をたてる。地下銀行に預けたカネを貴金属に変える予定だ。

春馬は辞める決意をしたので仕事に引継ぎを行なうが・・・。

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怪しげなディスコテックに、財津社長と村雲&歌織がいた。

春馬は鈴子の様子がおかしいことに心を痛めて、なんとか打開をしようとする。

村雲たちは貴金属を身につけ海外へとたつ。そして香港に降り立ち、イミテーションの貴金属を海に捨てる。

一緒に来た地下銀行のリャオは、貧しい中国の農村出身で、一緒に料理を食べながら、生い立ちを話す。

歌織は村雲にホテルの一室で、なぜ脱税コンサルタントになったかを尋ねる。

村雲は「山は一座、二座と数える。」と話し出す。それは少年の日にあるオトナから教わった話だった。

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日本の芸能プロダクションの件はいよいよ本格捜査になった。

香港では村雲たちが、ホンモノの貴金属を身に付けて出国しようとしていた。しかしリャオだけは税関で怪しまれて、無理やり突破しようとするが、カバンだけを村雲らに渡し状態になって(村雲の仕業)、捕捉されてしまう。かまわず機内に入る村雲ら。

しかし入国時に、税関に手配されてた。村雲はトイレで土産品の形に替えた。

財津は税関に捕まり、他の3人がようやく税関を抜けたときに、春馬ら査察官が駆け込んできた。

春馬は鈴子と高校に行く約束をしていたが、すっぽかすことになり、鈴子は再び心を閉ざす。

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スーパー「ヒマラヤ」を創業して、コンビニでも成功した流通王の息子檜山が、相続税を消せるかという相談を村雲にもちかける。結婚でもしていないとね、という村雲に、彼は歌織と結婚すると持ちかける。

6000万円の脱税をするために、村雲は「国籍を変えればいい。」と歌織に子供をつくって、その子を相続税の無い国で産んで、相続させるという方法を提案する。驚く歌織だったが、「檜山と結婚する。」とその策略に乗る。

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春馬はzaiccレンタカーの強制捜査に入る。財津社長はもはや観念していた。

春馬はしかしまだ20億という金額が合わないことに疑念を抱いていた。

一方で、檜山と歌織の挙式が華やかに催された。そこには流通王の檜山の父も列席していた。村雲はトイレで彼にハンカチを渡す。「おおきに」と礼をいう社長。その男こそ村雲の少年の日に山の数え方を教えた男だった。

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春馬は、飛行機事故の原因に、何か解せないものを感じていた。

村雲はそして、春馬が慰霊祭に出会った男であることを悟り、その場で拾った鈴子の学生証を取り出す。

春馬は、自宅に帰り、鈴子に「お父さんは、お母さんが死んだときに捜査している会社を調べているが、そのふたつは繋がっている。こっちの幸せを奪っていった、誰かがいる。まだ目に見えない誰かがいる。お母さんはそんな誰かに殺された。お父さんはそいつを絶対許さない。」と部屋の外で語りかける。

しかし鈴子はそのとき部屋にはいなかった。

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村雲が雨中を車で移動していた。学生証を届けようとしているようだった。その車が赤い傘の少女と接触し、少女は倒れ、村雲はガラスの破片で怪我を負う。その少女は鈴子だった。

(つづく)