東京新宿、白衣を着せられて、顕微鏡を覗き込む爆笑問題の二人。

「あなたの細胞、生き返ります。」という題で、東京女子医大へ。細胞シート工学の岡野先生だ。

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先生「臓器ファクトリーのようなものを作っていきたい。」

女子医大と早稲田大のコラボで挑む。先端生命医学研究所。

ここで「心臓から取った細胞」を顕微鏡で見る。この心臓の細胞からとったシートを培養して2次元から3次元の心臓を作ろうとしている。

先生「20年・30年後には自分の細胞から心臓を作れる。今は心臓のパーツを取り替えるくらいまではできる。」

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組織・臓器作製室に入った。ブタの心臓の心筋から細胞シートを作るところを見せる。細胞シートのすごいところは、培養した細胞シートを角膜手術に使えば、移植終了。ドナーも必要としない。

2008年には細胞シートによる心臓手術が行なわれた。いまも生きている。

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細胞シートは1層からどんどん重ねて積層化していく。

パーツを組み立てていけば人間はできるけど、脳の部分は難関だという。

先生「歯の細胞なんかは取っておけば、虫歯になったときに再生できる。」

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黄色い部屋に入った。「細胞の世界地図」ができたり、細胞の毛細血管図ができたりしていた。

チュニジアから来た美人博士のハネシさん。夫婦で日本に来て研究しているという。

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白衣を脱いでの対談。

先生「’脳’をやるかどうかがポイント。何千年か先ではなく、次の百年くらいで出来るかも。」

先生「こういうのやっていく中で、生命とは何かとか、そういうことも進歩していかないと。アクセルとブレーキのバランスが大事。」

先生「薬の治療より、細胞治療は根本的な治療。今までの医学の延長ではなく、根本的に違う治療ができる。」

先生「大学院のときに工学部門で、人工物を研究していたが、人間への適用ができないかを考えて医学部にも興味を持った。」

先生「長い目で見て、どういったものが必要か考えることが大事。アメリカに行っていたときに、アメリカ人は先手先手で新しい分野を切り開いていく。」

爆笑問題「友人のハギワラマサトが、肝硬変で助からないといわれていた。でもアメリカには助かる道があった。」

太田「ある種、日本の腰の重さも重要じゃないかとも思った。」

先生「100%移植できるテクノロジーでもあるわけで、丸ごと移植部分は議論していくけど、部分部分は治療にいかせるんじゃないかと。」

先生「何が生きているのか、何が死んでいるのかといった哲学的な部分もあるけど、寝たきりにならないとか、出来る部分はやっていこう。」

先生「新しい取り組みがないと、治せるものも治せない。」「研究は止まっちゃだめ。」

先生「角膜を治すのは欧州で来年から始まる。狭窄の治療はもう女子医大で3人始めている。やりながら安全と効果を見ていくしかない。」

先生「日本人が新しいことをやると、若い人も元気が出るじゃないですか。」

先生「20年・30年後に細胞で治療する時代が来る。」

再生するは我にあり!