菜の花が広がる筑波大学付近。太田は写真撮影。

今日は農学者の岩永先生。お出迎えは菜の花畑で。

早口で、あんとなくおっちょこちょいな感じもする堅物先生といった印象。

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小麦畑で、ラーメンはほとんど輸入小麦だという。ペルーや、他の途上国で飢餓をなくすべく、その場に合った作物を指導。農学のラストサムライだ。

いきなり試験。コメの品種をあてるもの。いきなり太田がコシヒカリを当てる。

1番目、うまいとしたのが「おぼろづき」という品種。岩永先生が北海道でも育つおいしいコメとして作ったという。

品種改良の結果だが、育種学としての結果で、既に1万年前から行なわれてきたという。

2番目、タイ米と日本の米の交配でできたもの。

3番目、おいしくなかったが、なんとこれは家畜用。普通の品種の5倍近くとれるという。飼料用だが家畜にとってはおいしいという。

日本は5000億円以上トーモロコシの輸入に使っている。

コメも昔は112KG一人当たり食べたが、今は60KG程度だという。

自給率をあげる、それはまず食べること。食べることと生きることは一緒のこと。

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1970年、花の品種改良をやろうした。ノーマン・ボーローグ博士がノーベル賞を授賞した年でもある。

岩永先生は「農林11号」に魅かれた。背を低くすることによって収量をあげた稲だ。

その後海外で研究をしていくうち、このボーローグ博士とも会うことができた。と写真も示す。

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世界の食糧援助量の3倍を輸入に頼る日本。

自給率を40%から50%に上げたとして、残り50%をどうするの?と先生から質問。

太田は輸入すればいい。

でも先生は、「それは賛成できない。ものを大事にしていかないと。

コンビニの賞味期限切れなど、消費者の安全要求はもう最大限で、でも冷蔵庫の中では腐らせている。腐ったものとそうでないものは自分で見分けられるはず。生き物として弱くなったなあと思う。」

「30年間外に出ていて日本に帰ってくると違和感がある。」と先生。

太田は「食べすぎが辛い。」これに対し先生が「気が強いのに胃が弱いね。」

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太田「好き嫌いはいけません。時間内に食べなさいという給食教育は食べる楽しみには良くない。」「嫌いなものは無理して食べなくていいよということでないと食べる楽しみが無くなる。」

先生「日本にもいろんな技術がある。そのためにはヒトが足りない。プロフェッショナルな農業。農業がカッコイイという状況が必要。」

太田「オコメの世界市場での優位性とKないとね。」「メジャーリーグと日本のプロ野球のように、日本のコメがいいといくらいっても始まらないところがある。」

先生「食糧の取り合いで内紛があり、虐殺された友人もいる。食糧があることが平和の基。農業生産がちゃんと機能してはじめて平和が訪れる。日本がオカネで食べものを買っていては貧しい国のヒトに食糧は回らない。」