葉巻・ロック歌手・激安野菜・キョーデングループ会長。異端の再生請負人。

長崎屋買収。小売のシロウトが再生に乗り込み成功。

次に取り組みのが温泉旅館。なるか、ダメ旅館再生。

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まずはユニークさの紹介。20社近く再生に取り組んだ。

勉強は?読んだ本もたくさんあるが、自分にフイットしない。

六本木のライブハウス。なんと去年6月にCDデビューを果たしたプロの歌手でもある。

聴衆のサラリーマンも共感する。

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長野県上伊那郡にある「キョーデン」本社。パソコンのプリント基板製作会社。たった1枚の基盤の注文も受け付ける。スピードが命で、5段階ランクの最速「ミラクル」ではたった1日で出荷する。

創業20年で、年商1127億円のグループ会社を作り上げた。

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26歳で、電器店開業、その後製造業に進出。しかしズブのシロウト。量産メーカーの下請けをしていたが、親会社の要求に屈する悔しさから、基盤の試作品をスピードを持ってつくることにして新たな仕事を創出した。これが当った。

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龍さんと誕生年と月が一緒。電気に関する知識は小さい時から身についていた。勉強は得意でなく、落ちこぼれだったという。でも成功した人の共通項というのが何かあるはずだ!と龍さんは考えた。

それが’下請けからの脱却’ではないかと、その点を聞いてみる。

社長は「下請けが支えたのに、報われない。」というのが奮起の原点。

龍さん「成功の自信はあったのか?」

社長「まだラインもないのに受注した。工場を見に来るという顧客を断るのが大変だった。晴海の見本市で手がかりを探ったりした。設計はできても、製造は出来ないので、100%のものは出来なかった。したがってここが悪くなったら繋いでください。と基盤と配線を一緒に売った。従業員もシロウトが多く’スーパー烏合の衆’だった。’」と語る。

横浜市の工場を3億円で買取った。初めて橋本が社員の前で現れて挨拶。

社長「皆さんを否定します。何故ならば赤字だからです。今の100倍働いてください。今日からダラダラ歩くんじゃない!」と激を飛ばす。その場で倒れる社員もいた。

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昭和鉱業が買収の1社目。債務超過を1年で解消。

次にソーテックを買収、低価格パソコンを販売し、売り上げを2倍にして見せた。

2001年にはショップ99を買収。野菜コンビニというコンセプトで再生を果たす。

2002年、長崎屋買収、40億円で買取り、立ちなおさせようという。小売のシロウトが再建に乗り出す。売り上げ最優先から利益最優先に意識を変換するところから叩き込み、商品の展示についても、従業員の古い考えを顧客目線に変えるよう指導。ついに2006年には更生計画を大幅に前倒しで達成し、2007年10月に、ドン・キホーテに売却した。

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1、シロウトの目を持ったプロ

2、シロウト

3、プロ

の3種類がいるので、シロウトはプロと組めばいい

人間にとって良くないのは「成功体験」その延長上でしか見ない。

そこを打ち破ると、意識が変わる。スピードも速くなる。

龍さん「ニッチを狙っているわけじゃないですね。」

社長「ニッチは儲からない。そこを最初から狙っちゃダメ。一番儲かる仕事は、一番競争が激しい。」

龍さん「再生の可能性は無かったのですか?」

社長「無いですね。バランスシート、キャッシュフロー、損益計算書、3つともダメな会社だった。数字が全て。数字は真面目に勉強した。

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片山津温泉。ここに改装中の「ホテルながやま」があった。観光客の減少で採算がたたなくなり、1年前に廃業。

社長「ポジティブシンキングでいく。必ずお客さんはいる。」

そのバックボーンは’大江戸温泉’のブランド化の成功と、価格破壊の宿泊代、1泊6700円という超低価格を実現しようとしている。

石川県加賀市の大江戸温泉ホテルながやま。ここの従業員はシロウトを集め、必要最小限にとどめた。調理場の板前さんが予約の電話も受ける。夕食はバイキング方式とした。支援マネジャー柴田さんは「何かワァーという感じが無い。」と思っていた。それは料理。目玉になるようなものが無く、ありきたりだと感じていた。

そこで料理長に相談し、ローストビーフを出すことに。客が来てから切り分けるので、無駄が省ける。オーブンで焼くときに肉をラップで巻き、表面の焼け焦げを切り落とす無駄を省いた。高級感のある目玉料理が完成。

そしていよいよ開業。この日は全ての部屋が埋まった。

いよいよ食事の時間。客がバイキングにやってきた。目玉のローストビーフの人気も上々。客の満足度も高いようだ。柴田マネジャーも一安心。8月いっぱい予約で満杯だという。

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社長「温泉、好きじゃない。あついとこ入るの嫌い。」「キライなものこそ商売繁盛。」好きなものだとおぼれてしまう。拘ってしまう。キライだと冷静に見られる。

小池のじいさんはパチンコ屋をやっていたが、すきなあまり客をもっと喜ばせようと、床をガラス貼りにしてワニを這わせたが見事に失敗したいう逸話を話す。

0を1にする人間、1を100にする人間、と分けるなら僕は前者

龍さん心の空洞が成功のヒントを生む

社長「寂しさからの解放なんです。夢中になっているとき、好奇心を満たそうとしているとき、それがエネルギーになっているかも。」「仕事に夢中になっていると、寂しさを忘れられる。」

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終了後、龍さん「成功談を語ってもらおうと思っていたが、他の人には無理で、こういう人がいるということを知ってもらうということでいいかなと思う。」