老中阿部vs烈公水戸斉昭の闘いの中、篤姫の運命は

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斉彬はようやく病の床を離れることができた。篤姫の前で「近くお城にのぼる」と話す。しかし将軍家定は御台所の件では煮えきらぬ態度。水戸斉昭も「薩摩の姫など滅相も無い」と大反対。阿部正弘は一橋家に養子に出た徳川慶喜を次ぎの将軍にと策を練るが、斉彬は水戸のご老公にじかに篤姫を会わせてみようと阿部らに語る。

篤姫にその旨を伝え、英姫にも伝えるが、英姫は破談になることを願っているのか承諾する。

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一方薩摩の尚五郎は、悶々としていた。大久保と小松家を訪問し、そこで西郷からの便りを読み上げる。そこには西郷が「蘭癖」と世間では言われているが、慎まれては。と申し入れしたが、斉彬は西郷に逆に、病人を生かすか、見殺しにするかと質問されたと。

尚五郎は西郷を羨み、城にあがってもやることが無いと愚痴を言う。

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篤姫は、幾島と琴の稽古をしていたが、その場に小の島が「大日本史」を持参して現れて、斉彬から目を通すよう言われたと伝える。この時から篤姫は大日本史をひたすら読む。

そして、いよいよその日がやってきた。花見の宴席に水戸斉昭らを招き、篤姫を紹介する。「皆々様、お初にお目にかかります。・・・」と挨拶。斉昭は酒を勧め、篤姫に酒を注ぐ。「おいしゅうございました。」と返し、ひとつお聞きしたいと大日本史について尋ねる。「我が日本国は徳のある優れた国であるが、外国の船を打ち払おうとする攘夷とは何ゆえでござりますか?」と直接に質問するが、斉昭は「無礼千万じゃ!と激怒して立ち上がるが、その後’面白い’」と語り、篤姫に説明するには時間がかかるぞ!と語りかける。

その後、席を替えて、斉昭と篤姫は二人きりで話し合い、斉昭は篤姫をいたく気に入る。

そして「大日本史」を篤姫に届けたのは英姫であることがわかり、篤姫は英姫の斉彬に対する思いの深さについて斉彬に意見する。

斉彬が英姫の許を訪問し、大日本史の件について礼を言う。花見をしながら英姫とのなれそめからの昔話を語る。曰く「そなたを見たときに胸をときめかせたものじゃ」と語るが、英姫は「おなごとして聞いたのでございます。」と怒るが、「まだ時はある。そなたに償うときはある。ともに過ごすときじゃ。」と言葉をかけ、英姫は顔にかけた布を取る。

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薩摩の尚五郎は、お近の許を訪問し、江戸の情報を得ようとするが、逆にお近に「男らしくない」と叱られ、へこむ。翌朝、お近を再び訪問し、「あなたのお陰で目が覚めました。」と礼を述べる。

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江戸城では、家定が相変わらずせんべいを焼くことに現を抜かし、御台所の件ではぐらかすが、せんべいの焼き具合について母君が「香ばしい」と合格点を出し、急遽輿入れの件を進めることとなる。

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薩摩の小松家に江戸より便りが届き、尚五郎が江戸へあがるよう指示がきた。尚五郎は奮い立つ。

江戸の篤姫は小さい子に物語を聞かせていた。また二人は江戸で再会することになる。

(おしまい)