「株安連鎖の裏側」というタイトルが新聞欄にある。第2弾だね。

3月3日東京。主婦の清水さん、相次ぐ生活用品の値上げが悩みの種だが、投資信託が元本割れしていて300万円の含み損を抱える。「サブプライム問題」に対して腑に落ちないという。

世界を揺るがすサブプライム問題の現場、アメリカ・ロスの空き家を映像が捉え、そのつけがニューヨーク・ウォール街に立つアリス・カンターさん25歳。「食べるためなら何でもします。」のプラカードを持って街に立つ。バンク・オブ・アメリカでのリストラで解雇された。「アメリカ経済は悪くなる一方だ。」と彼が語る。

台頭してきたのはオイル・マネー。サウジの王子に独占取材。

世界3箇所同時取材で、マネー動乱、第2幕を放送!

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役所さんが、アメリカに文句を言うと、アメリカさんも助けておくれ!、中国さんは外貨保有残高世界2位。もうひとつ中東産油国のオイルマネー。世界地図の上に立った4人が、現状をアピール。

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ロスアンゼルス。町外れの広場がテントで埋め尽くされていた。ローンが払えなくなった人たちが流れ込んできたという。今では400人がここで暮らしているという。建設作業員のダンさん。テントに案内してもらうと、家財道具もほとんどない。5%だった金利が17.5%に跳ね上がって、払えなくなったという。

サブプライムローンは証券化商品に混ざって世界中の金融機関にばら撒かれ、総額20兆7000億円の損害となった。しかし、そこでゴールドマンサックスだけは「空売り」によって、この難を逃れたばかりか、逆に収益を上げた。

カイル・バスさん38歳も「空売り」屋と呼ばれ、個人でも大きな収益をあげた。空売り専門の投資会社を2年前に立ち上げて、サブプライムローンの焦げ付きが問題になる1年前から空売りをかけて、120億円つぎ込んで660億円を儲けた。全米トップの投資収益だ。

会議が始まり、更にサブプラ問題が悪化している話がどんどん出てきて、金融危機は過去最大のものになると、バスさんは語る。次々と空売りを仕掛けていくバスさん。アメリカ経済は崖っぷちに立たされている。

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五輪を控えた中国は、経済成長を続けており、株式市場も熱気を帯びている。中高年ばかりでなく、若年層もこのブームに乗り遅れまいとしている。

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役所さん再び登場。中国株を買った日本人の役。2008年1月の中国株暴落で唖然とする。

中国の古都、杭州。西洋風の豪邸が並ぶ郊外。2億から3億という。その持ち主朱さんは中国株の投資で大儲けした「株長者」

最近では若い人も株に手を出す。「周」さんもそのひとり。リアルタイムで株情報を見る携帯端末をもっている。彼女は歯科衛生士だが、同僚もみんな同じく株を保有して昼休みは盛り上がるという。

中国上海株価指数は1年前の3倍に高騰。

簡さんは「株の神様」と呼ばれる。中国で注目される投資家で、ウォール街でも修業した本格派。データから速めに判断し、コブラの愛称で呼ばれる。「今後5年間は10%の成長を続けるだろう。」と予測する。

しかし、昨年11月上海株は下げに転じた。物価への悪影響を懸念した政府の介入があったらしい。

簡さんの右肩上がり理論とは異なる結果のため顧客が抗議。その後1月になって世界同時株安が再び襲った。サブプライムショックの第2幕がとうとう中国をも巻き込んだ。

一般投資家は、損したことを嘆き、周さんも表情が冴えない。周さんは新車に乗り込んで、株価のチェック。最近取引がうまくいっていない。株価が気になって仕事が手に付かないという。怖さを知った周さんはそろそろ手を引こうかと考えている。

2月22日、「中国の株神」簡さんの自宅を訪ねると、簡凡さんは自宅で株取引の真っ最中。株価急落を予測して、売りに出る。保有株全てを売却し、瞬く間に数10万株を売り抜けた。その後簡さんの予想通り、株は下落し、それから3日後、最安値をつけた。

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ドバイを含めた地域は原油高もあり、目覚しい発展をとげている。大和証券SMBCの東さん、ドバイ国際金融センターに向かい、日本への投資の勧誘を行う。

ここを訪問しているのは世界の金融関係者。その相手として最大なのはサウジアラビアの王族。サウジは埋蔵量、産油量とも世界最大。首都リヤドにそびえるタワーを保有するのはタラール王子53歳。世界屈指の投資家だ。国王の甥にあたり、エリザベス女王やブッシュ大統領とも太いパイプを持つ。キングダムホールに日本のテレビ局の取材が始めて入る。

「アメリカの経済状況が、世界に影響を与えるのはやむをえない」と語り、シティへの1兆円以上の投資は記憶に新しい。王子はその先のシティ復活後に投資しているという。

日本への投資については、自動車や電機など、世界トップの企業があり、投資先としては有力と語る。お世辞かな?

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役所さん・・・失われた10年をやっと克服した日本。サブプライム問題に長く足を引っ張られるわけにはいかない。

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今夜の感想:最近、テレビ東京頑張ってるなあ。NHKがパクるくらいだからなあ。