非接触ICカードをいまだに持っていない僕としては???ですが、看板にかざすと入場券が買える時代がもう来ているんですね。

(以下nikkeinet)-----------------------------------

情報セキュリティー製品開発のソリトンシステムズはシステム開発のシナジーメディア(東京・品川、佐藤正一社長)と組んで、非接触型ICカードを使ったマーケティング支援事業を始めた。私鉄・バス共通カードの「PASMO(パスモ)」などをかざすだけで、ポイントの付与や割引サービスを提供できる低価格のシステムを開発。映画館や外食チェーンでの利用を見込んでいる。
 共同開発したシステムは、一枚ごとに違うICカードの製造番号を管理する仕組み。クレジットカード番号や所有者の名前などは記憶しないため、個人情報の流出のリスクは生じにくい。カードの発行会社などと契約してもらった上で、システムを提供する。
 例えば、映画や飲食店の広告を張り付けた看板にシステムを組み込んでおき、利用者がポスターにカードをかざすと、システムが製造番号を認識する。シナジー社のサーバーを介して映画館や店舗に番号や場所、時間などの情報が送信され、利用者が訪れた際にカードを再びかざすとサービスが受けられる。
 まず映画館運営の東京テアトルが映画の広告宣伝に活用し始めた。ポスターを都内の娯楽施設などに配置。利用者がカードをかざした後に、映画館に設置されているシステムにかざすと、ポップコーンがもらえるキャンペーンを実施している。
 ソリトンはシステムを1台7万5000円で販売する。初年度はシステムだけで1億円の売上高をめざし、5年以内に30億円に増やす計画。システムの開発にノウハウを持つソリトンとサーバー管理技術の高いシナジー社が組むことで、低価格での提供が可能になったという。既存の非接触ICカードに対応しているため、新たにカードを作る必要はない。
 非接触ICカードは急速に普及しており、東日本旅客鉄道の「Suica(スイカ)」の発行枚数は6月末時点で前年同期比26%増の2121万枚、パスモも418万枚。電子マネーの「Edy(エディ)」は3100万枚に達した。