ALTEC 2.5"フルレンジで樹脂カップスピーカー | Photograph to Life ~生活に写真を~

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以前に100均の材料で作った「樹脂カップスピーカー」ですが、音質を向上させたくて小型のスピーカーユニットを買ってみました。

以前に作った樹脂カップスピーカーは以下のリンク
木製コースターとプラスチックカップのスピーカー作成

今回手に入れたのはALTECと言う米国のメーカーの製品です。口径2.5"で、本来は何らかの機器組込用の工場流れ品のようです。購入は「ノースフラットジャパン」さんから。

1122・ALTEC LANSING 2.5"フルレンジ

1123・フレーム形状が変わっている

写真を見ると判る様に表面側は普通の樹脂フレームに見えますが、裏面側がちょっと特殊な形状になっています。恐らくはTVや小型のデスクトップスピーカーなどに組み込むための物では無いかと思われます。最初から専用品として、何らかの機器専用に設計されている可能性もありますね。

9783・コレを作り替える

作成コンセプトは、先にも書いたように「樹脂カップスピーカー」です。上の写真のそれと同じですね。ただ、普通に組むのでは面白く無いので「USBスピーカー」に出来ないかとこういう物をジャンク品で手に入れてみました。

1169・ミニUSBスピーカー

バッファローのコレですね。色は黒ですが...。
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サンワサプライのコレもジャンクコーナーに合ったので、コレでも良かったのですが、BUFFALO製の方がボリューム付いていたもので...。

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レビューされているサイトを見ると、サンワサプライのは「ケーブルが固い」「ボリュームが無い」と言う当たりに不満が有るような感じですね。
まぁ、どっちにしろユニットは交換しちゃう訳なので、今回はジャンク品でなおかつ200円安い方のBSSP04で...。

1172・35mm口径のユニット

BSSP04に付いているユニットは、35mm口径のフルレンジ。こんなサイズだけれど、意外と悪くない音質。分解するのが持った無い気もするけど、デスク上では既にUSB-DACとデジタルアンプでFOSTEX P800を繋いでいるのでコイツの出番はまずない。

という訳で、躊躇なく分解w
ネットを取付けている枠を差し込む穴の奥にネジがあるので、それを外せば簡単に分解できます。

1173・左ユニットを外した

想像はしていたのですが、左側ユニットに繋がる線は「リッツ線」でした。リッツ線は柔らかいので、デスク上で取り回すのがラクではあります。が、ハンダ付けはちょっとコツがいります。

1174・右側にDACとアンプ

右エンクロージャにDAC兼アンプが収まってます。大きめの切手サイズくらいの基板です。
ボリュームの取付け位置がちょっと特殊なので、違うケースに収めるのは難しそうかな? 普通のボリュームツマミが使えそうに無いですし...。

1178・ユニット取り外し

枠から外す必要は無かったですが、まずは標準のユニットを取り外し。ハンダゴテを当てるだけで簡単にコードは外れます。
左ユニットへはリッツ線を使っているのに、右側は普通に撚り線使ってますね。

1180・ALTECのユニット仮付

ALTECのユニットは、とりあえず仮の取付け。元の配線にそのままハンダ付けで繋いでます。
仮組みなのは、エンクロージャにする樹脂カップにDACを収めるか、セパレートにするかを決めていないと言うのも理由。
アンプのボリュームが変わった取付け方で普通に取付け出来ない感じなので、セパレートにした方が利便性は高そうかもしれません。

この状態で試聴しましたが、思ったよりも低音域も出ているようです。が、バッフルボードすらないとちゃかちゃかなっている感じですね。

1179・ハンダ付けはまずまず

アンプ基板のハンダ付けは、キレイではないけれどまぁ無難な程度にはできてる感じ。と言うか、私のハンダ付けレベルと同等かちょっと上と言う感じですね。
クラックなどが出来る感じではないですし、盛りすぎな所は2箇所くらいでした。

1181・例によってゴムの木コースター

バッフルボードは、例によって「ゴムの木コースター」です。以前に使ったものと違って、下側が平らになっているのでカップの固定時にちょっと気をつけないとズレそう。

穴開けはダイソーの51mm口径ホールソーです。

1182・エッジ部分がジャストサイズ

NFJの説明書きでは「エッジ部含めて58mm口径」とあるのですが、これは「エッジの接着面」を含むので、接着面を除けば51mmに収まります。裏側からネジ止めすればいい感じに収まってくれます。

バッフルボードに取り付けると少しは低音域もハッキリしてきます。が、この程度だとまだ足りない。

1184・樹脂カップに載せてみる

エンクロージャにする予定の樹脂カップに載せると音質がガラッと変わりました。口径からは想像できない位に広い音域をカバーしている感じ。
低音側の厚みも増して、なおかつ高音域の伸びもある。バッフルボードだけの時は高音が若干耳に響いてくる感じが有ったのですが、それが解消されてより聴きやすくなる。

2.5"口径なので、最低でも250cc程度の容量が欲しい所ですが、このカップは300ccなので十分にクリアしている。低音域を更にと言うのであれば、500~750cc程度の容量でエンクロージャを設計すると良いのではと感じます。

まだ未完成ですがBUFFALOのUSB-DACとの相性も良かったようで、テクノやロック、ジャズ、ボカロ、クラシックと聴いてみたけれどどれもが良い音で聴けています。

これだけの性能で1個あたり290円。他のパーツも一緒に注文すれば送料も安く出来るし、アンプ内蔵のアクティブスピーカーを自作するのにも最適ですね。