アンプ内蔵ミニスピーカーの再作成 | Photograph to Life ~生活に写真を~

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先日作成したアンプ内蔵ミニスピーカー...、音割れがひどくて使いにくかったのでスピーカーユニットを換えて再作成した。今回使ったユニットはコレ。

stereo (ステレオ) 2013年 08月号 [雑誌]/音楽之友社
¥2,990
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昨年8月号のステレオ誌に付属の「スキャンスピーク製5cmフルレンジ」です。
このユニット、本誌の解説を読むと密閉型なら0.2L位の容量があればOKらしい。そこで、今回使用しているボックスの3つの区画の容量を計算してみた。

結果は、概ね232ccと出た。かろうじて最低容量の下限を上回っている感じです。実際には、低音域の事を考えれば最低で0.5Lは有ったほうが良いらしい。

・スキャンスピーク5cmフルレンジ

取り付け用ネジもしっかり付属している。フレームは樹脂製だけれど、その分密閉度は高くなりそう。

・大き目のマグネット

口径に比較して、大きめのマグネットが採用されている。そのためか、樹脂フレームの割に重量感がある。ボックスに組まずに鳴らしてみたが、小口径の割には音域が広い感じがする。

・エレコムのジャンクから外したユニット

当初使ってみたのはこのユニット。内蔵アンプの右チャンネル出力が出来なくなっていたジャンクのPC用スピーカーから外したもの。口径は、ほぼ5cmだが、エッジ部分もコーン紙で固く、ダンパーの動きが悪いために音はよろしくない。2箇所留めだけれど、ネジ固定出来るので使ってみたものです。

セリアのマルチメディアスピーカーも口径はほぼ同じで、フレームにネジ穴無し。センターキャップが銀色と言う違いくらいしかありません。フレームはもっと薄型ではあります。

・ボックス加工からやり直し

スキャンスピークのユニットを使うにあたって、先に加工したボックスではユニットを収めるのが困難というのが解りました。ユニット用の開口部の直径が不足していたのです。
要は、初代機の開口部は直径が足りずにフレームが当たってしまうのです。このユニットは55mm口径の穴を開けてやらないと入らないというものでした。

その為、予備にと買ってきたボックスの再加工から始めないといけませんでした。ただ、これにはメリットもあって、基板の固定やり直しも出来たのでむしろラッキーだったかもしてません。

・スイッチとDCソケットはコネクタ接続に

やり直す上で、他にもラッキーだったのは電源周りの配線やり直しが出来たこと。今後、コンデンサ交換等行う際にやりやすいように電源とスイッチをコネクタ接続に変更しました。とは言っても、ジャンク基板から外したコネクタやコードの再利用です。

スイッチはシーソー式を背面に付けるようにしたのですが、これはプッシュ式だと何らかのインジケーター類が必要になるため。初代機では定電流ダイオードが入っているLED用ソケットを使ってインジケーター用LEDを付けておいたのですが、これが原因で音割れやノイズが発生しているようなので外さなければいけなかった為です。

・背面開放状態でテスト

上記の状態は、まだ背面パネルを作っていません。音出しのテストをしている状態。背面開放でもそれなりの音で聴けることが解りました。
小口径なので低音は不足気味ですが、中途半端なPCスピーカーを使うよりはかなり高音質です。

・背面パネルはスチロールボード


背面パネルは、当初木製パネルにしようと思っていたのですが加工の容易さからスチロールボードを使うことにしました。結果的には背面パネルが振動膜の様な働きをしてくれて若干低音を補ってくれる感じです。

・最終テスト

背面のパネルも取り付けて、最後のテスト。背面パネルは3分割で、スピーカー部には隙間テープを貼って吸音材代わりにしてあります。アンプ部分は、若干余裕があるので9V電池での駆動も出来るようにしようかと考えているのでパネルを再加工するかもしれません。
ボリュームつまみの周りのリングは、例によって「ペットボトルキャップ」を加工したものです。何もない状態よりは見栄えがするかとw

PS-3239は2.4W+2.4Wの出力が可能なのですが、iPhone 4Sを3.5mmステレオミニプラグのケーブルで繋ぐとかなりの音量になります。ほんの少しだけしかボリュームをあげられない感じ。ドックコネクタから取り出すのはまだやっていないのですが、ドックコネクタから出力するアダプタを使ったほうが良いかもしれません。

今回使ったボックスですが、5cm以下のスピーカー用エンクロージャとして意外と使えると思います。スキャンスピークはボックスに対して奢り過ぎかもしれませんが、安価なユニットでミニスピーカーを作るには向いていると思います。

100均のTV用ミニスピーカーのユニットも、少し余裕のあるボックスに組めば少しは音が良くなりますし、自作スピーカーの入門に最適化もしれませんね。


2014年2月16日追記
音楽を再生している動画をYouTubeにアップしてみました。

http://youtu.be/ADGeP445NXo