大人の科学マガジン二眼レフの実力 | Photograph to Life ~生活に写真を~

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●日常の一部を写真で表現、出来たらいいなと言う意味で...
●デジタルなデバイスの(独断と偏見による)話題と感想もあります
●100円ショップ製品の紹介と活用(工作)方法の話題なんかしたりもします

大人の科学マガジンVol.25の付録二眼レフでの撮影、1本目を撮り終えて現像してきました。いやぁ、侮りがたし大人の科学ですね。素に組んだだけで、ピント調整とかしてないのだけど、なかなか良い写りしてくれます。プラスチックレンズの単玉としては十分合格点をあげられるでしょう。
今回はちょっと写真が多いですが、フジカラーCDのサムネイル用を使っているのでそんなには重たくならないかと...。

使ったフィルムはフジのSUPERIA Venusで、ISO400。シャッタースピードは1/150秒固定との事なので、屋外で撮る事を考え絞り板を入れてあります。

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・無人駅にて

上の2枚は朝6:15頃で撮影日は10月31日。まだ太陽は昇っていない。と言うか、昇りはじめの頃。それでもこれだけ写ってくれます。拡大すればピントは甘い訳ですが、トイカメラとしてみればまずまずではないかと思う。

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学003 ・二眼レフならではローアングル

本紙にも作例として同じ様な写真がありますが、二眼レフならではのアングルです。ファインダーからみても相当にローアングルなのですが、二眼レフではパララックスがあるためにファインダー像よりもさらにローアングルになります(無人駅脇の踏切で撮影)

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学004 ・水戸市の泉町会館

旧い建物を撮ると何かいい雰囲気。デジタルのかっちりした描写と違って、時代感を感じさせるような、不思議な感覚です。

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学006 Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学007
・旧茨城県庁三の丸庁舎の広場にて

いばらき読書フェスティバル2009の三の丸広場「妄想屋台まつり」コーナー(協力;水戸芸術館) 非日常な空間を切り取るのにもいい感じ。右の赤い巨大テルミンの色を見ても判る通り、なかなか良い発色してくれます。

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学008 ・大道芸コーナー

茨城大学の大道芸サークルの皆さんによる大道芸体験コーナー。半逆光のため、ハレーションが出てます。これはレンズのコバを黒マジックで塗れば軽減されるのかな? mixiではコバ塗りした人もいるようですが、私はこれはこれで楽しんでしまおうかと思ってます。

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学013 ・ファンタジックな感じ?

上の写真は、左上に太陽をぎりぎりで外して陽光を入れてみたもの。派手にハレーション出てますね(^_^;) 右下の部分はレンズのコバの部分の乱反射か? これはこれで一つの表現に出来るのかな? 甘いピントに派手なハレーション...、意図的にやるのも面白い。

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学012 ・一番ピントがあってる?

ファインダーにルーペが無いので厳密なピント合わせが難しいけれど、合う時は合うって例です。フルネルレンズだとダメかもしれないですけど、小型の虫眼鏡を携帯していればきっちりピント合わせ出来るかもしれないです。帰宅後に息子の虫眼鏡で試したら、なかなかいい感じに拡大されました。

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学014 ・水戸市低区配水塔

若干空が暗いですが、コントラスト的に良い感じだったので...。解像度の低いレンズなので、これが限界? でも、雰囲気は良いですね。

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学016 ・三の丸庁舎と空

上の写真は図書館の窓越しに撮影したもの。もっとトンネル効果が出るかと思ったけれども、以外と出ませんでした。配水塔の写真では結構出てるのですが...。被写体の明るさでも出たり出なかったりという感じ。

Photograph to Life ~生活に写真を~-大人の科学017 ・接写感覚で

最後はバラの花。接写、と言うほどではないけれど、寄れるぎりぎりまで寄って見た。このくらい寄ると「パララックス」でファインダー像と実際に写る範囲が変わってしまう。むろん構図も崩れる。なので、シャッターを切る前に補正が必要になる。フィンダーで見たのと同じように撮りたい時は、若干上にずらす必要がある。とりあえず、感覚で試して見たのだけれど以外とうまく行った。

フィルム1本通してみた訳だけれど、値段の割には相当に良く写る。トイカメラとしても破格値だと思う。何しろ雑誌の付録だし、2500円で買えるのです。逆光でも、太陽の位置さえ気をつければハレーションもさほど派手には出ない感じ。以外と逆光に強いのにも驚いた。電機仕掛けは何も無い、とってもローテクなカメラ(と言うか写真機ですね)だけど、写真を撮るドキドキ感はこっちの方がデジタルよりもずっと上です。
二眼レフに興味が有るとか、トイカメラの領域に踏み出したいというのならぜひ手に入れて欲しいですね。



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by TREview