・同じKodakのDC210Aと並べて
DC210A Zoom と並べると小さく見えるが、実際には決して小さくはない。現在となっては大柄な部類だろうと思う。正面からみたサイズは、ちょっと前に購入した「FINEPIX Z33WP」とさほど変わらないのだけれど、厚みが約倍の4cmほどある。しかし、それがかえって持ちやすいと感じる。シャッターボタンも大きく、半押しでクリック感があるので扱いやすい。シャッタボタン部分に置かれたモードダイヤルも使いやすい。
ボディこそプラスチックだが、レンズは「RETINAR Aspheric」の非球面ガラスレンズと凝っている。
・C330でD700を物撮り
上記写真はC330でD700を物撮りしてみた物。ストロボはオフにして撮影した。リサイズ以外は手を加えていない。
暗い部分は潰れ気味だけれど、色再現性はかなり高い印象を受ける。解像度も高い。これは400万画素の画素数よりもレンズ性能に起因する物だと思う。
・ワイド端で撮影
散らかっているので恥ずかしいのだが、ワイド端で私の書斎デスクを撮ってみた。これはストロボを炊いているが、このくらい離れるとストロボを炊いても発色に影響が無い様子だ。これも見た印象にかなり近い発色傾向である。
・テレ端で撮影
上記はテレ端(光学ズーム上限)で愛用のマーブルマウスを撮ったもの。D50で撮ったようには行かないが、4年前の低価格コンデジと言う事を考えれば大健闘と言えると思う。
ただ、自然な発色であるので多くの日本人には好まれない設定とは言えるかもしれない。一部のメーカーを除いて、国内メーカーのコンデジは「派手目の発色」に設定されていることが多い。
C330にはコンデジには珍しく光学ファインダーが搭載されている。現在はごく一部を除いて、コンデジには光学ファインダーが搭載されていない。しかし、C330には飾りではなく、きちんと使える性能を持った光学ファインダーが搭載されている。光学ズームに連動して、ファインダー視野も変化する。これはDC210A Zoomとほぼ同じ機能を持っている。単三乾電池を使う事も出来るので、背面モニターを消してバッテリー寿命を延ばす事が可能な光学ファインダーは非常にありがたい。しっかり構えて撮りたい時にも光学ファインダーがあると構えやすくなる。
残念な点は、デジタルズームを解除出来ない事くらいだ。光学3倍に加えてデジタル5倍のズームが可能だが、デジタルズームは解除出来た方が使い勝手は良くなると感じた。
2005年当時、コダックのオンラインショップで19800円か、イオングループの家電売り場でフォトプリンターセットが29800円で売られたカメラだが、価格の割にはしっかりしたカメラだと思う。
ただ、思ったほどは売れなかったのか、それとも手放す人が少ないのか中古で見たのは今回買った物が初めてだった。
私個人の考えではあるが、コダックのカメラはもっと評価されていいのではと思う。私が初めてコダックのカメラを手にしたのはAPSフィルムのコンパクトカメラ「ADVANTiX 4100i」だったが、小さすぎずにちょうど良い大きさで、レスポンスもよくて使いやすかった。その後、DC210A Zoomを買ったがこれも良い絵を吐き出してくれるカメラだ。35mmフィルムのコンパクトカメラ並みの大きさがあるのでコンデジと呼ぶには大柄だが、余裕のあるボディであるので100万画素と言う画素数の割には解像度が高いのが特徴でもある。
コダックはフジと同じくフィルムを作っていて、なおかつカメラも製造する数少ないメーカーなので、もう少しがんばって欲しいと感じる。
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by TREview