いまさらながらの「PRONEA S」 | Photograph to Life ~生活に写真を~

Photograph to Life ~生活に写真を~

●日常の一部を写真で表現、出来たらいいなと言う意味で...
●デジタルなデバイスの(独断と偏見による)話題と感想もあります
●100円ショップ製品の紹介と活用(工作)方法の話題なんかしたりもします

以前から気になっていたNikonの「APS一眼レフ」の「PRONEA S」をオークションで落札した。30-60mmの標準ズーム付きで、赤外線リモコンの「ML-L1」もしっかり付属していた。ML-L1はNikonのデジタル一眼でも使えるのであって困る事は無い(FOMA端末にもリモコンアプリが入ってはいるのだが)

今日、手元に届いたのだが第一印象は「小さい!」 レンズも、若干暗めのレンズだが30-60mmのズームとしてはコンパクトだ。ただし、このレンズ「IX-Nikkor」はPRONEAシリーズでしか使えないという制約がある。
ボディデザインは発売当時「WOMAN'S NIKON」のキャッチフレーズで売り出しただけあって角の無い曲面を多用したデザインだ。ホットシューも付いていないし、引っかかりそうな部分は皆無と言っていい。コンパクトな標準ズームレンズも相まって、トートバッグの中などに入れて持ち歩くのに適したデザインと言える。

Digital Device Life & Work Diary-PRONEA S-001  Digital Device Life & Work Diary-PRONEA S-002
写真の様に、ストロボは横からポップアップするタイプで、手動でオープンさせる。

このPRONEA Sは、一眼レフとコンパクトカメラの良いとこ取りのようなカメラだ。APSフィルムを使うのでフィルムの装填ミスが起きる事はまず無い。さらに、背面にあるモードダイヤルも「AUTO」「PROGRAM(P)」「絞り優先オート(A)」「シャッタースピード優先オート(S)」のほかにシーンモードが4種類ほどあるだけだ。初心者なら、AUTOに合わせておけば大きな失敗の無い写真が撮れる。ただ、連写モードが無いので動きの速い被写体を連写で撮り、良いコマを選ぶということは出来ない。
それをふまえた上で、豊富なNikkorレンズを使う事が可能になっているのは魅力的だ。もっとも、露出計を使う事が出来るのはCPUを内蔵しているレンズに限られ、旧いAi-sレンズはSモードに合わせた上でフルマニュアルで撮影する事になる(露出もカンで決めるか、外部露出計が必要) そうは言っても、ほとんどのNikkor及びNikon用レンズが使えるのはありがたい(モーター内蔵のAF-SレンズではAFが出来ないが)

私は、D50を購入した時にセットになっていたAFの28-80mmや70-300mmを持っているので、これらのレンズもフルに活用する事が出来る。
また、これは以外だったがファインダーで見る限りはデジタル専用の「TAMRON 18-200mm(A14)」でも少々周辺光量落ちが見られる物の、ケラれてしまう事はなかった。実際に撮影してみないとなんとも言えないが縦横比2:3であれば、プリントでケラれてしまう事はほとんど無いのではないかと思う。ただ、APSフィルムの特徴として、どのプリントサイズで撮影しても9:16の最大サイズで写し取られているのでインデックスでみるとケラれているのが分かるのではないだろうか。これはいずれ検証してみたい。

PRONEA Sのデザインは、常にバッグの中に一眼レフを入れて歩きたいという人に向いている。そう言う観点から言えば、このデザインで入門用デジタル一眼レフを出してほしいと感じる。大きさ的にはD40と同じくらいだが、グリップ部やカバートップ部のデザインの関係で引っかかるところがないため、実際の大きさよりもコンパクトに見えるくらいだ。その分、成人男性の手には小さすぎるようには感じるが、子供でも持ちやすいのではと思う。
全く同じダイヤル配置にすると、背面の液晶ディスプレイは2inchくらいが限界だろうが、プリントサイズ選択レバーなど省ける部分もあるし、記録メディアをSDカードにすることでフィルム室カバーの部分を小さくする事も可能と思う。バッテリーはCR2を2本なのでそのままでもなんとかなるのではと思う。
できれば、専用デザインの20-40mmくらいの標準ズームレンズをセットにしたキットで出してほしい物です。




■この記事を評価して、関連の人気記事もチェック!
★★★★(素晴らしい)
★★★☆(すごい)
★★☆☆(とても良い)
★☆☆☆(良い)
by TREview