「Nikon F-301」再び | Photograph to Life ~生活に写真を~

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一時期、スナップ専用として所有していた「Nikon F-301 」をオークションで落札しました。以前使っていたのと同じく、「単三電池4本仕様(MB-3)」です。外装に若干の傷や剥げがありますが、結構美品と言える範囲のものでした。

以前所有していたのは、もう15年以上も前のこと。購入したのは製造終了してしばらくたった頃だった記憶がある。もちろん、中古での購入だったが、当時でも2万はしていなかったと思う。購入店は「大庭商会」だった。
当時、既に2台のNikon(FGNewFM2 )を所有していたのだけれど、FGにしろNewFM2にしろワインダーもしくはモータードライブ(モードラ)はオプションで、しかも結構な重量だった。どちらにもモードラをつけていたのだが、そのために「気軽に持ち歩く」というには若干重すぎで、大柄になっていた。なので、比較的軽量コンパクトで、ワインダー内蔵のF-301は私のニーズにぴったりのカメラでもあった。また、操作性がFGとほぼ同じであったのも私にとっては都合が良かった。
この、先代F-301は弟が登山に行く際に貸したりしていたのだが、15年ほど前に山でプリズムが大きくずれるほどの衝撃を受けて壊れてしまった。直せばよかったのかもしれないが、中古で購入でもあったし、購入価格を修理代が上回る可能性が大きかったので修理せずに廃棄してしまった。今思えばもったいないことをしたものである。

今回落札したのは、たまたまオークションで見かけたからだ。ずっと探してはいたのだけれど、見つけても思いのほか高かったり、D50を購入したりしたこともあって探すのを中断していた。それが、たまたまオークションに複数出品されており、比較的低い入札だったものに入札したところ落札できたという訳だ。若干送料は高めだったが、カメラは結構安く落札できたと思う。中古価格など調べてみると、以外にも1万前後のプライスが付いている。安いものでも8000円くらいか。
幸いにも、単焦点とはいえレンズは数本所有している。頻繁にとは言わないまでも、気軽にフィルムでスナップを撮るのに良い感じだ(以前も同様の使い方をしていた)

F-301 ・今は亡き「TEFNON」ブランドの35-70mmを装着したF-301

F-301は、登場した時期が悪かったとは思う。ワインダー内蔵でオートローディングという点では「気軽に使えるNikon」であったのだが、いかにも「プラスチック然とした外装」「ダイヤル類のロックの多用」をはじめとして、中途半端に高い価格も失敗だった。せめて当時のFG並の価格(本体のみ5万程度)であればもう少しユーザーも納得できたのではと思う。
ボディデザイン的には悪く無いと思う。しかし、グリップ部は見た目ほどの効果がないのも事実だ。F二桁のAF機の様にグリップ上部にシャッターボタンがあるのではなく、軍艦部にシャッターボタンがあるのとグリップが小振りであるために思いのほかホールド感が薄い。致命的というほどではないのだが、せめて、FG同様に脱着式にしてほしかった部分だ。

バッテリーは先にも書いたように「単三乾電池」が4本ですむ。基本は単四乾電池4本仕様なのだけれど、単三仕様のものも少なからず流通している。この部分は「電子制御シャッター機」としては評価できる部分だ。専用充電池(当時はビデオカメラくらいでしかなかった)やリチウム電池ではいざというときに電池切れという場合の対処が難しい。その点、単三や単四の電池が使えるのは大きな利点である(それが理由でD50の為にNT-BG-N502を購入した) この点は、デジタル全盛の現在でも多いに真似してもらいたい部分だ。専用充電池ではいざというときの電池切れに対処できない。その点、規格品である単三や単四電池が使えるのは助かるし、それが無理なら「CR123A」や「CR2」などのリチウム電池が使えるアダプタなどを出してもらいたいものです。