横粂議員の離党したくなる気持ち分からぬでもない | 独断と偏見の日記帳

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 日本の政治というのは、一寸先は闇といわれる。


 そのなかにあって、先日、震災対応の政府のまずさから民主党を離党することを表明した。


 まあ、唐突だけに驚きと批判が相次いだ。支持者からは青臭い、という言葉が相次いだという。


 しかし、横粂議員の言い分もわからぬでもない。外と内では極端に違うことも多い。というより、違いすぎた。やりたいことができないし、発言もできない。


 いまの民主党は昔の民主党ではない。正直見ていると左翼と右翼が党内で争っている。中間派に所属する議員は醒めきっている。


 仙谷を含めた内閣中枢部は、左翼思想に凝り固まった連中ばかり。


 そもそも、こうした連中が、いればおのずと密室型になるのは必定。ミスを認めない、間違いを認めない、己の間違いを認めない、自己保身のためならなんだってする。国際政治よりも自分の延命・・・・などなど。


 とくに管総理の性格が問題なのだという。助言をあまり聞かないし聞く耳を持たないのだとか。


 横粂議員は、そんな内幕をみてきた。政治に幻滅したのではなく、民主党の政治家たちに幻滅したのではないかと。しかし、比例で選ばれたとはいえ、自分の理想の政治を貫きたい。


 比例には制限がある。ということは議員であって議員ではない。民主党という党に選挙区で選ばれた人よりも党に対する縛りがつよい。


 そうなると進退きわまるところがある。


 しかし、今回の離党宣言は、民主党内がおおありということを露呈させともいえる。それも、比例という党への縛りが強い議員が離党を表明するなど、党内はそうとう疲弊しているとしか思えない。


 民主党支持者の多くは労働組合だ。労働組合=左翼団体でもある。ほんらいなら、会社を改善しどうしたら、会社をよくして自分たちの生活をよくするのか。というのが、労働組合の役目なのだが、日本はそれがない。日本場合は、営業利益をどれだけ自分たちのものにできるか、できなければその企業と、政府を批判する。


 そうした支持者が、横粂議員の離党を支持するわけがない。左翼の特徴は、己の利益は己の利益として、誰にも渡さない。それが左翼というものだ。資本主義者よりも欲得で動く。資本主義者は表で判断されるが、左翼は隠れていることが多いので見えない。それだけに己の懐を肥やすすべは、左翼の方が上手い。


 横粂議員は、そうしたところも見ている。青臭いといわれてもやらざるを得ない気持ちになったのだと思う。


 とはいっても、いまのシステム上、こうした行動が多く見られるようになると政党政治が成り立たなくなるのも事実。


 民主党が、変わらない限りはこれは続くことになるのではないだろうか。