高萩徳宗です。


★報道関係者の方へ

未曽有の被害の中、不眠不休で取材に
あたられていることと思います。
お疲れもピークだと思います。

テレビや新聞で避難所のようすや
車の中で生活されている方、
半壊した自宅で不安におびえる方を
取材して頂き、
その声を私たちは知ることができます。

その取材が終わった後、
現場を立ち去る前に
あとひとつだけお願いしたいことがあります。

それが「情報の伝達」です。

ここにいる以外の選択肢があるという
ことを、ぜひ伝えて差し上げて下さい。

絶望している避難者の方は、
何も考えられない状況にあります。
疲れすぎて、空腹で、
何かを判断する力が残されていません。

ひと言
「観光庁が災害協定を結んでいる
 旅館ホテルへの避難の方法もある」
と伝えて頂きたいのです。

「報道関係者」としてではなく、
ひとりの人間をして
「何か自分にできることはないか」
と考えてみては頂けないでしょうか。

それがひとりの命を救うことに
なるかも知れません。

どうか、お願いします。


★ボランティアで現地に入られる方へ


被災地に入られるご決断に
深く敬意を表します。
まだ余震が続いています。
2次災害のないよう、くれぐれもお気を付けください。

そしてお願いがございます。

現場では物資も不足していますが、
情報も圧倒的に不足しています。

外部にいると、当然のように知っている
だろうと私たちが思い込んでいることを
避難されている人が知らないことも多いのです。


特に
・聴覚に障害がある方
・耳が遠い方
・小さい子供がいるご家族
・障害がある方とご家族
・ペットを連れたご家族

など、情報から距離のある方が
避難所や駐車場、半壊した家屋に
いるかも知れません。

物資の搬入をされる際、
なんとなく気になる方がいたら
声をかけてみてください。

聴覚に障害がある方は
音声の情報がまったく伝わりません。

災害時、緊急時の情報伝達は
音声によるものがほとんどです。

手話ではなくていいのです。
紙に書いて、書面で、
なければ段ボールにマジックで
殴り書きで良いので

「お困りのことはありませんか」

と声をかけてみてください。

ピンポイントで困難事例を
見つけられたら、
フェイスブックやブログ、
ツイッターなどで発信して
人の目に留まるようにしてください。

どうぞ、くれぐれも
よろしくお願い致します。

ありがとうございます。


追伸:
「遠慮なく声をあげてください。」

と簡単に言いますが、上げられないのです。
自分はまだマシ。
人に迷惑かけられない。
これを口にしたらわがままと思われる。

人間の心理です。
だからこそ、おせっかいかも知れませんが
どんどんこちらから声をかけてみてください。

報道の方、ボランティアの方、
どうか、お願い致します。


文責:高萩徳宗

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