ここ五年程、お盆は京都で過ごしています。

最初の訪問は表具屋さん。


全国のお寺さんから修繕を依頼された
掛軸や表具が集まって来ます。


これは京都の文化財。
400年前の作品を100年に一度、
修繕するそうです。

これは裏に当てる和紙。
表具に使う特殊な紙は奈良の宇田から
取り寄せます。

この和紙、ひと束で500万円するそうです。
それも今年すいた和紙をすぐには使えず、
20~30年、寝かさないと使えないと。



糊は自家製、小麦粉から作り、
7~8年寝かせる。
カビが生え、カビに栄養を吸わせることで、
100年の時に耐える修繕が出来る。



こちらは不動明王さま。

左の掛軸を右に写し変え、1年置いて
色を落ち着かせるのだそうです。


これも仏画。
お釈迦様が生まれた天空から現世に降りて
こられた場所。


頭が良すぎると脳みそが飛び出して、
たんこぶみたいになるのだそうです。
私は髪が薄くなるばかり、と社長さん。


お土産にインド白檀の防虫剤を頂きました。

どのくらい持ちますか?
との質問に、
「900年は行けます。効かなくなったらまた900年後にお持ち下さい。」と真顔で話されていました。

すでに京都満足度200パーセント。
旅は始まったばかりです。