皆様、こんばんは星

 

 

 

札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子ですチューリップ

 

 

 

北海道では松前で早くも桜の開花宣言がありました桜

こちら恵庭は寒くなったり暖かくなったりしながら、

春がやってきていますおねがい

 

 

 

 

先日、所属している日本心理臨床学会から刊行されている

「心理臨床の広場」が届きました。

この冊子には、毎回、心豊かな対談が掲載されており、

今回も楽しみに読みました。

 

 

 

今回は、

柏木哲夫医師(精神科医で、淀川キリスト教病院理事長)の対談で、

「ホスピス病棟」でのお話が心に残りましたのでご紹介したいと思います。

 

 

 

柏木先生は、ホスピス病棟で患者さんのケアにあたられています。

先生は、今までに2500名くらいの方を看取っておられます。

そのご経験から、次のようなことを患者さんから教えられた、というのです。

 

 

安易な励ましは避けよう

 

 

柏木先生の姿勢として、

「その患者さんから教えられたことを、次の患者さんに生かす」

ということが語られていますハート

 

その理由は

 

「『患者さんは言い放ぱなしで亡くなる』ので、

その人から教えてもらったことを、

その人に実現させることは出来ない。

ならば『他の人に生かす』ということが、

教えてくれた人に対する恩返し・供養になる」

 

とお考えだから、とのことです。

 

 

 

柏木先生は、

患者さんのケアの中で

‘安易な励ましは避けよう’

ということを教えてもらった、

とおっしゃられています。

 

 

 

先生の語りを

私なりにまとめさせていただきますね。

 

 

 

ある患者さんの例です。

 

亡くなる2ヶ月前に、患者さんがこうおっしゃられました。

 

 

「『先生、私、だめなのではないでしょうか』と言った時に、

先生は『そんな弱音を吐いたらだめ。頑張りなさい』と励まされたでしょう、

私切なかったです」

 

 

 

先生は、患者さんのこの言葉から、次のようなことを思われました。

 

 

安易に励ますということがマイナスになるということを、

患者さんが命を張って教えてくれたわけですから、

それを他の患者さんにちゃんと生かそう」

 

そこで

 

「安易な励ましを避けよう」ということを、

先生は、ここ20年来、いろんなところで言っておられる、とのことでした。

 

 

 

このエピソードを読んで、

とても心が動かされ、

次のような経験を思い出しました。

 

 

 

私が児童相談所の判定員時代のことです。

重い判定を親御さんにお伝えするのが辛く、

会話に間があった時、

親御さんが「どうぞ本当の事を言ってください」と即してくださいました。

 

 

 

後で思うと、私が言葉に詰まったのは、

親御さんが傷つくだろうと思い、

それで私自身が辛くなり、

間が出来てしまったのだと反省しました。

 

 

 

‘安易な励まし’は

そういう時に出てきてしまうのかな、

と思いました。

 

 

 

辛さを共有しつつ思いやりのある言葉で、

しかし本当の事を告げることは勇気のいることでした。

安易な励ましは、励まされた側が敏感に感じ取りますね。

私自身も謙虚に振り返りつつ、精進しようと改めて思い返されました。

 

 

 

次回も柏木先生の対談から

皆様と共有したいことを掲載いたしますねクローバー

 

 

 

まだまだ変わりやすいお天気が続きますね。

こちら北海道では

またインフルエンザが流行っているようですびっくり

皆様どうぞお身体お大事にお過ごしくださいねおすましペガサス

 

 

 

伝わり合う心ハート

 

 

 

 

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