かたくり粉
【材料】40g
じゃがいも 200g×2つ
【調理方法】
①じゃがいもはきれいに洗い、皮をむいておきます。芽がでて青くなっている部分があれば、取り除きます。
②じゃがいものをすり下ろします。すり下ろしたじゃがいもはだんだんと褐色に変わっていきますが、気にする必要はありません。次の水洗いの過程で洗われて、真っ白になります。
③すりおろしたじゃがいもに含まれるでんぷん質を取り出すために、さらし布にフワッと包み、水のなかでユラユラと揺らしながら、10分ほどもみほぐし、でんぷん質を水に洗い出します。
④ボールの中の水は、褐色になっているはずです。10分~15分ほど静置すると、かたくり粉になる馬鈴薯でんぷんは、水の底に沈んでいきます。でんぷんがボールの底に沈んだら、上澄みの褐色の水を捨てます。
⑤新しい水を入れてかき混ぜ、10分~15分ほど待ってから、上澄み液を捨てます。これをもう一度繰り返し、全部で3回水を捨てます。真っ白に洗われたでんぷんが見えてくるはずです。
⑥3回目の上澄みを捨てたら、そのまま1時間ほど静置し、うっすらと表面にでてきた上澄み液を捨てます。
⑦底に固まっているでんぷんを、表面積が大きくなるように、スプーンなどで薄くこそぎ取ってみましょう。こそぎ取ることで、さっきまで液状だったものが、急に粉っぽさを呈するようになります。
⑧空気に触れる表面積を増やすために、格子状に切り刻み、さらに乾燥を早めます。このまま半日ほど乾燥させます。冬の寒い時期でも、特に日射に当てなくとも乾燥できるようです。
⑨粉の固まりを押しつぶして、かたくり粉の細かい粒子にしていきましょう。上から押さえつけると、ギシギシという音がして、いかにも『かたくり粉』の感触が伝わってきます。
⑩じゃがいもから取りだしたでんぷんの粉(かたくり粉)です。
・・・本来かたくり粉は、カタクリの根から取りだしたでんぷんですが、今ちまたで、『かたくり粉』という名称で市販されているもののほとんどは、このようなじゃがいもでんぷんのようです。