こんにちは。祇場駿矢です。
会社員から個人事業主になってみて、つくづく思うのは、ビジネスは一にも二にも状態管理であるということ。
自分を追い込んでしのごの言わず仕事をやらざるをえない環境を作るならともかく(そういうやり方もありますが)、やりたいことしかしない状態を目指しているので、特にそう感じます。
自然に仕事に打ち込めるようなあり方、状態を100%維持できるのが理想ですが、正直、普通は揺れ動くのが人間です。ですから、負のスパイラルで下降した状態をなるべく短時間で終わらせるようにマネージメントすることが大切だと思います。
単純に仕事であれば、それだけで済む話です。けれど、人生で本当に大切なことというのは、自分から求めないと実現していかないもののようにも思います。そして、忙しい現代人は、本当にやりたいことに使える資源を有り余るほど持っていない人が圧倒的でしょう。
その場合、会社の仕事ややらなければならないことに追われ、負のスパイラルにはまって本当にやりたいことができないうちに人生で一番いい時間を逃していたなんてことになりかねません。そうなったらまさに悲劇であり、人生を台無しにしてしまいます。
そこで、不健全で貴重な時間とエネルギーを浪費してしまう、厄介な負のスパイラルの原因と対処法を考えてみたいと思います。
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負のスバイラルとはどんな状態か
負のスパイラル、ほかに負の循環、ネガティブスパイラルなどともいいますね。お笑いの世界では、ドツボにはまるとも。負のスパイラルとは、落ち込んだ状態がさらに悪いことを呼び込み、そこから抜け出せないことを言います。
負のスパイラルとは、具体的にどんな状態をいうのでしょうか。負のスパイラルにはまるとどうなるのかを列挙することで、明らかにしておきましょう。
負のスバイラルにはまると、
・何事も否定的にとらえがちです、
・否定的な思考や発言が増えます、
・長期的に物事を考えられなくなります、
・追われているような焦燥感が出ます、
・柔軟性がなくなります、
・近視眼的になりがちです、
負のスバイラルに陥ると
・自分に対して必要以上に厳しくなります、
・自分を責めてしまいがちです、
・他人に対する許容度が低くなります
・やる気がなくなります、
・主体性がなくなります、
負のスパイラルに巻き込まれると、
・思い込みや囚われが激しくなります、
・被害者意識が強くなります、
・ミスが多くなります、
・不安や恐れが強まります、
・どうにもならないような八方ふさがりな感じにとらわれます
どうでしょう。これが負のスパイラルの特徴です。他にもまだまだあるでしょう。かなりイヤーな感じですね。これだけネガティブだと早めに気付きそうなもんですが。。そこには負のスパイラルならではの秘密がありました。
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負のスパイラルに陥りやすい5つの理由
多くの人が、負のスパイラルに簡単に陥りやすく、そして抜け出すのがむずかしいのには理由がありました。
その理由は次の5つです。順番にくわしく見ていきましょう。
1.ちょっとしたことではまってしまう
2.雪だるま式にマイナスが膨らむ
3.徐々に深みにはまりやすい
4.ネガティブな方向に向きやすい
5.はまっていることに気づかない
まずは、1つ目。負のスパイラルには、ほんのささいなきっかけで足を踏み入れてしまいます。負のスパイラルの定義、「落ち込んだ状態がさらに悪いことを呼び込み、そこから抜け出せないこと」などというと、割と大きなマイナスの出来事がきっかけとなるというイメージがあるかもしれません。
たとえば、恋人と大ゲンカ、たくさんお金が入った財布を落とす、仕事での大きな失敗、などなど。
このレベルのマイナスのことは、長い期間で見ると人生で時折見舞われる不運という感じですが、毎日頻繁に起きるものではありませんよね。
しかし、負のスパイラルに入るきっかけは、もっともっと日常にありふれるような、ささいなことで十分なのです。
たとえば、自分に合わない買い物、自分に都合のいい嘘、食べ過ぎや飲み過ぎ、過労、運動不足、仕事上のちょっとした行き違い、人ごみに長時間いる、人に合わせて陽気に振る舞う、ふと感じたお金の不安、などです。
どうでしょう。けっこう、常に何かに該当しそうではないでしょうか。
次に、2つ目。
負のスパイラルのことをマイナスの悪循環というように、何かが循環しているんですね。それは何でしょう?
思いと現実の関係でいえば、自分の内にある潜在意識の思いが、外側に現実を創り出します。これは間違いなく、内側が先です。
それで、外側の現実は内側の思いに何の影響も及ぼさないのかといえば、そんなはずはありません。思いは外側の現実を見て強化されます。
例をあげましょう。「自分は貧しい」という意識が、お金がないという現実を作ります。そして、小銭しか入っていない財布を見て、「ほらやっぱり自分は貧しい」と貧しいことへの確信が高まり、その現実を強固なものとします。
「泣きっ面に蜂」という言葉があります。これは波動共鳴を表す言葉ですが、自分の状態にあったものが引き寄ってくるということです。
ネガティブな思考、ネガティブな現実に囲まれていると、ますますネガティブな現象が引き寄ってくるのです。
このように、結果がさらに同種の結果をもたらす系を、正のフィードバックといいます。ようするに、雪だるま式ですね。
3つ目。スパイラルとは螺旋形。まるで螺旋階段のように円弧を描きながら連鎖的にゆっくり下降していくので、自分ではちゃんと思考したり、行動しているような錯覚に陥りがちです。
自分を遠くから客観的に見られれば、降りて行っているのがわかりますが、渦中にいるときはそうはいきません。負のスパイラルにいるときは近視眼的になりますので、平地にいるような錯覚にとらわれがちです。
運転する人なら、高速道路の例がわかりやすいかもしれません。高速道路ではしばしば上り坂か下り坂かわからなくなりますが、それと同じようなものかもしれません。
4つ目。
どうせ雪だるま式に膨れるなら、ネガティブなスパイラルではなく、ポジティブだったらいいのに、と思いませんか。
ついポジティブなことを呼び込んだとか、勝手にポジティブになっちゃったら、どんなにいいでしょう。
でも、残念ながら、今の世の中はそうなっていません。そう、放っておくとネガティブに振れる傾向があることが、負のスパイラルに入りやすく抜け出しにくくしています。
なぜ放っておくとネガティブに振れるのでしょう。それにも理由があります。それは人類の集合意識の影響によるようです。
人間お歴史を辿れば、世界中いたるところで争い、戦いがあり、それらの波動は逐一集合意識に記録されているので、その影響は小さくないと思われます。
もう一つ負の方向に負荷をかけているのが、個人レベルの問題として、周産期(胎内、出産時、出産後)、および、子供時代の心の傷で、バーストラウマやインナーチャイルドと呼ばれるものの影響です。
具体的には、「自分は生きる価値がない」「自分は愛されていない」といった否定的思考が潜在意識で囁き続けられているようなものです。本来、魂はポジティブな波動を放っているのですが、現代は産科医療の影響で過剰なトラウマを抱えやすく、ネガティブな傾向が強まりやすいといえます。
最後、負のスパイラルに陥りやすく抜け出せない理由の5つ目です。
負のスパイラル自体が持つ、閉鎖的な性質のため、自分が負のスパイラルに入っていることに気づきにくいのです。
心を閉ざし、近視眼的になり、短絡的思考、被害者意識、なげやりさ、焦り、自分は正しいという思いなど、自分の状態に気づきにくい要素満載です。
そんなわけで、多くの人がけっこうな時間をこの負のスパイラルの中で過ごしています。充実した幸福な人生を送る上で、これは重大な問題です。知らず知らず、マイナスのエスカレーターに乗せられているようなものですから。
常に動きに逆らって頑張り続けなければならず、立ち止まると自動的に下に降りていく下りのエスカレーター。
人生を台無しにしないために、ついうっかり乗らないように気をつけたいですし、乗ってしまったら出来るだけ早く降りたいものです。
ということで、次回はその対策について、考えてみたいと思います。