足底腱膜炎と診断された両足底の痛みで来院された男性の症例
今回は両足の足底の痛みを訴える40代男性の症例です。
半年ほど前から症状が出始め、整形外科で”足底腱膜炎”と診断を受けて治療を受けたようですが全く改善しなかったとのこと。
その後他の接骨院やマッサージ・鍼灸にも行った様ですが、同様に症状に変化は見られず悪化の一歩をたどり、今では普通に歩くのも辛いようでした。
実際カウンセリング中、座っているにもかかわらず足の裏がジンジンと痛いとおっしゃっていて、症状の深刻さがうかがえます。
他にも立っていて足の裏がグラつくような感覚があったりして、日常生活にかなり支障があるようです。
ひと通りのカウンセリングを終了し、フィシオエナジェティックで検査を行っていくと、全身性の問題は出なかったため、まずは下半身の関節の神経受容器が正常に働いているかを検査します。
検査をしてみると、左膝と右股関節・右膝・右足関節の神経受容器の問題がありましたので、これをまず調整します。
その後左足から見ていくと、左腓腹筋の過緊張・左ヒラメ筋筋膜の短縮・左立方骨と舟状骨の下方変位が検出されたのでこれらを調整後、立ってもらうと左足裏の痛みはほぼなくなりました。
右足の検査を進めていきます。
右足の問題として検出されたのは、右ヒラメ筋過緊張・必須脂肪酸不足・右踵骨内反・右立方骨と舟状骨の下方変位でした。
これらを調整後再び立ち上がってもらうと、痛みは大分解消したようですが、足裏のグラつきがまた残っているようです。
足底のグラつきにフォーカスして検査をすると、センタリングのズレ・右第三腓骨筋の弱化・右外側アーチ付近の筋膜の短縮・右第5中側骨底の上方変位が検出されましたので全て調整後、三度立ちあがってもらうと、もうグラつきは無く、先の治療で少し残っていた足底の痛みもなくなっていました。
治療後少し歩いてもらいましたが、いつものような足底の痛みは出てこないようでしたので、今回の治療はこれで終了し、日常生活を送ってもらい2週間後に再来院してもらうことにしました。
最近足裏の痛みや、足底腱膜炎と診断された後治らないまま、まわりまわって来院される方が増えています。
全ての症状を解消できるわけではないですが、少しでも来院された方の痛みを改善できるように、日々努力していきたいですね。
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