レメディのもつ情報を、事前に把握しておく必要があるのは、

もう一つのプルーヴィング現象があるためです。


レメディーを摂りすぎることで、そのレメディーの持つ症状を

体が表現するようになるという現象です。


レメディーを摂るのを止めれば治まります。


セルフケアのレベルでも、この飲み過ぎによるプルーヴィングは

起こります。

「咳が一時はよくなりかけたのに、レメディーを飲み続けていて、

長引いている。」という場合は、「一時よくなりかけた」の時点で

飲むのを止めた方が、治りが早かったのではと思われます。

ここでも、飲むのを止めれば治まります。


このように簡単に解消するケースならいいのですが、

事前になんの知識も入れずに、本を片手に行うセルフケアは、

とても危険です。

レメディーを摂ることに夢中になるあまり、

病状の観察がおろそかになります。

その結果、受診すべきタイミングが遅れてしまうことに

なります。

セルフケアに見切りをつけて、病院受診に切り替えた方が

いい場合もあることを、どうぞ甘く見ないで下さい。


事前にプルーヴィングが行われていないレメディーでは、

飲み続けている間に起きた症状が、ダメージによるものか

プルーヴィングによるものか、区別できません。

どういう頻度で摂ればいいかも、売る側の言いたい放題です。

沢山売りたければ、沢山摂れと言うことでしょう。

そして後は野となれ山となれです。

売る側も無責任ですが、後先考えずに簡単に飛びつく方も

無責任です。


昨年、「放射能に効く」と効能をうたって販売したもの

に関しては逮捕されたケースがいくつかあります。

ホメオパシーのレメディーがおとがめなしという訳には

いかないと思っています。


人の命を軽く扱わないで下さい。