WILL/集英社
¥1,680
Amazon.co.jp
本多孝好『WILL』(集英社)を読みました。
これは連作といった形ですね。短編が積み重なって、長編のようになっている。
舞台は葬儀屋で、主人公はちょっと無愛想な女の人。幼馴染の彼氏のような人物がいて、それが『MOMENT』の主人公のようです。
なので、『MOMENT』と少しだけリンクしている。
というわけで、『MOMENT』も近いうちに読み直してみます。
なんか村上春樹っぽかった印象があるんですがね。ああ、それは違うやつかな・・・。
で、『WILL』の肝心のストーリーですが、それぞれ幽霊が起こした事件のようなものが起こる。それを解明というか、謎解きをしていくわけです。まあどうでもいい話が多いんですよ。
それと同時に主人公の心の成長話にもなってるわけですが、主人公もなかなか可愛げのないやつなので、共感も特になく。面白くないわけではないんですが、まあそれなりの作品でした。
本多孝好はやっぱり最初の短編集がベストという気がします。