加藤茶が、Cha! K.A.T.O. with BRAND NEW MONKEYS名義で1995年5月にリリースしたシングル「RAP MIYO-CHAN」。
前回の浜崎のシングル記事でも書いたけど、ヒップホップというかラップが徐々に世間に浸透し始めていた事を象徴するような企画モンだね。カトチャンのラップはというと、ヴァースは初期の脱線3みたいなフロウで、フックはまんまDA.YO.NEという仕上がり。終盤が一瞬だけノーティーバイネイチャーばりのヘ~~イ、ホ~~ウ♪を模倣しており、よく解んない努力が伺える。
面白い事には果敢に挑戦するドリフイズムを考えると、カトチャンがこの企画を嫌がりもせずに乗っかったのは まぁ頷ける。リリース当時はあきれ果てて聴く気にもなれなかったけど、ラップを全く聴かない友人とかには「オマエが好きなのってこういうのでしょ?」みたいな事をよく言われて困ったもんだった。
それっぽいフォントのロゴに、ラッパー然としたカトチャンの勇姿は裏ジャケの方がよく表れている。
m.c. A.Tみたい。
ドリフ好きのスチャダラなんかは、このナリのカトチャンと一緒に雑誌に出たりしてたから楽しんでたのかもだけど、ペイジャーなりギドラなりは こういう企画モンを仮想敵として一致団結していたので、両者間の隔たりが一番深かった時代の産物とも言える一品ですよ。
マイク1本、いや、1000VOLT。