究極の保守主義? | くらえもんの気ままに独り言

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 ここ最近、色んな本を読んで自分なりに考えたことをとりとめもなくまとめてみたいと思います。


 ちなみに、ここ2か月くらいで読んだ本↓

 『知性の構造』 (西部邁) (まぁ、これは結構前に読了してますが)

 『21世紀の資本論 要約版』 (A.D.Thibeault)

 『フランス革命の省察』 (エドマンド・バーク/佐藤健志訳)

 『自発的隷従論』 (エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ/山上浩嗣訳)

 『コモン・センス 完全版』 (トマス・ペイン/佐藤健志訳)

 『大衆の反逆』 (ホセ・オルテガ・イ・ガセト/寺田和夫訳)

 『虚無の構造』 (西部邁)

 『日本経済のミステリーは心理学で解ける』 (廣宮孝信)


 とまぁ、保守主義チックな話とニヒリズムに関する話が多かったわけですが、この両者についてちょっと考えてみたこと。


 保守主義とは伝統は今まで続いてきて時代をくぐり抜けてきたものだから、真理に近づくための平衡術がそれには含まれているだろうということで、伝統を大切にしようという話です。また、何かを変えるときも大幅に変えるのでなく、よいところは残しつつ少しずつ変えていこうという漸進主義も保守主義に含まれると言えるでしょう。


 私は体の仕組みと経済との関連について過去のエントリーで書いてきましたが、生命の進化の過程というのもかなり保守主義的だなぁと考えたわけです。


 現在の人間には約30,000種類の遺伝子が存在すると言われていますが、この遺伝子たちは何百万年あるいは何億年と言った時間の洗礼を受けて、今まで生き残っているわけです。そして、身体という一つの国家をかなり適切に運営しているわけですね。


 よく、保守系の言論人が古典から学ぶことは多いと言いますが、人類の文明が始まってから現代までたかだか数千年なのに対し、遺伝子は何億年(人類だけで見ても数百万年)の旅を経て今ここに至っているのです。とすると、体の仕組みから学ぶことは数多くあるのではないかと考えたわけです。(まぁ、体の仕組みなんてものはすべてが解明されているわけではありませんが。)


 たとえば、デフレ期の公共事業について、歴史に学べばコールリッジやケインズに倣って正しい政策をやることは可能ですが、体の仕組みに倣うと年を取って運動しないと、もっと体が衰えてくるというのは簡単に理解できるわけです。(実際の社会では何にも学ばず、体力が落ちてきたのだから横になっておくべきだ!的な政策が臆面もなく行われているわけではありますが(;^_^A)


 他にも血糖値が下がってきたら血糖値を上げるホルモンが、血糖値が上がってきたら血糖値を下げるホルモンが分泌され血糖値の平衡を保つように、また、脱水になればのどが渇くように、血圧が下がれば血圧が上がるように、運動した時には心拍が上がるようになどなど、体の仕組みは平衡術であふれているのです。


 というわけで、現代の社会問題の解決策を探そうとするとき、古典に倣うのもアリなのですが、体の仕組みを参考にできないかということを考えてみたわけです。


 グローバリズム?


 そんなのはノータイムでナシだと分かるはずです(‐^皿^‐)。


(参考) グロリズム(グロ注意)

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11899879671.html  


 まぁ、上記の過去エントリーのように合挽きミンチでなくとも、他人の臓器を移植したら拒絶反応を起こして死に至ることからも分かるように、必要でない限りはやるべきではないのです。実際に移植が必要になるケースはその臓器が使い物にならなくなる場合、言い換えると特定の産業がノウハウ含めてまるごと消滅してしまい、他の国民で穴埋めをすることができない場合になりましょうか。しかし、移植の時に免疫抑制剤が必要なように、人権擁護法やヘイトスピーチ規制によって自国民が外国人を攻撃できないようにしなくてはなりません。


 消費税についてもそうですが、肥満・運動不足の状態で代謝を落とす処置(例えば甲状腺部分切除など)を施すようなものです。甲状腺部分切除なんかはバセドウ病みたいに異常に甲状腺ホルモンが出ていて代謝が亢進しているような場合に行うのですが、現在の日本経済は全然そうじゃありません。むしろ、代謝が落ちているくらいです。診断も治療もメチャクチャですし、実際の医療機関がこんなことやったら訴えられます。


 他にも血糖値ブタ積みの金融緩和は糖尿病の如しですし、憲法9条保持はAIDS同然です。平和を愛するウイルスや細菌の公正と信義に信頼して、免疫機能を放棄しますか?アホくさ・・・・。


(参考) 糖新生と通貨発行

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11744482091.html


 脱原発にしてもそうです。活性酸素が怖いからと言ってエネルギー産生を止めるクスリ(たとえば農薬)でも飲みますか?(誤解があるといけませんが、現在の日本はエネルギー自給率が低いため脱原発=農薬と表現しました。もし、エネルギー自給率がある程度高い状態での脱原発では=農薬となりません。)


 進むべき道しるべは伝統と習慣に眠っているとよく言われますが、もしかしたら進むべき道しるべは遺伝子の中に眠っているのかもしれませんね。


 さて、人類を取り巻く最大の問題・・・。それはこのように呼ばれます。

 

「ニヒリズム」

「大衆化」

「思考停止」

「全体主義」

「新自由主義」


 これらは、根っこの部分はすべて同じであり、ほぼ同一の問題であると言っても差し支えないでしょう。


 では、これは体の仕組みで言ったらなんでしょうか・・・。それは・・・


『死』


 と言わざるを得ないのではないでしょうか。


 「ニヒリズム」etc.を解決するということは「死」に克つということと同義であると思うのです。つまり、避けることは不可能であるということです。


 国家は永遠につづくものであると思われがちですが、きっと永遠につづく国家などないのではないかと思います。日本だって遠い将来には必ず滅びます。(数年後に日本という国がなくなってしまいそうな勢いで改革が進められていますが(;^_^A)


 個人のニヒリズムに対する方法なんかは『虚無の構造』などでも述べられていましたが(『知性の構造』シリーズが終了しましたら、『虚無の構造』)シリーズをお送りする予定です。)、国家の死に対抗する方法などにも思いを馳せてみるのも一興かななんて思ってみたり・・・。


 国土強靭化をやって、成長軌道に乗って、どんどん技術革新も起こって、文明が際限なく発達したとしても、それにつれてどんどん巨大になるのが「ニヒリズム」etc.の怖いところです。少なくとも現在の価値観とは軸が違う新たな価値観を一本通さないと、お迎えは早期に訪れてしまうのではないかと思ったり・・・。少なくともチャモチャ星人みたいにはなりたくないな。


(参考)くらえもん的ドラえもん解説・『のび太とブリキの迷宮』

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11764032873.html


 とまぁ、とりとめもないことをダラダラと書きなぐってみました。まだまだ考えがまとまってない部分も多くはありますが。思考することこそが人間であることの証と思いつつ、思想の旅を生涯続けていければなと(;^_^A


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政治経済初心者必見!!

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11932947967.html


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くらえもんの気ままに読書まとめ

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11944673248.html



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