くらえもんです。
今日は老化のメカニズムについて考えてみます。
老化にも個体老化と細胞老化というのがありますが、一般的な老化のイメージとして想像されるのは個体老化の方だろうと思います。ちなみに個体老化の定義は
「組織・器官の恒常性維持機能の低下」
ということみたいです。つまり、体の組織や内臓などの器官は適切な条件が保たれていないと、十分なパフォーマンスができないのですが、この「適切な条件を保つ」という機能が落ちてしまうために、体の組織や内臓のパフォーマンスが落ちていくということが、老化ということなのです。
ちなみに老化をもたらす原因として現在考えられているのが
①テロメアの短縮
②DNAのダメージ
③活性酸素
④カロリー摂取
などのようです。
①についてですが、テロメアというのはDNAの端っこについててDNAを安定させる働き的な役割があるようですが、細胞が分裂を繰り返すたびにテロメアは短くなっていき、DNAもだんだん不安定になり、しまいには「適切な条件を保つ」ことが不可能になるということのようです。
②についてはDNAがなんらかの原因で傷ついて、そのダメージが蓄積していくことによって「適切な条件を保つ」ことが不可能になるらしいのですが、何らかの原因としては紫外線だったり放射線だったり活性酸素だったりとか言われています。まぁ、③とかぶるのでこれは放置しましょう。
③については結構、論文とか出ているみたいで、活性酸素がたまるのが老化の原因だと言ってる人がいますが、人間の体ってよくできていて、活性酸素がたまろうとしても、それをすぐ除去する酵素が働いてくれるようです。そもそも活性酸素がたまっている時点で「適切な条件を保つ」ことができていないのですから、活性酸素は老化の結果たまっていると言った方がよさそうです。(②の原因と言われてるので悪影響は与えるでしょうが)
そこで注目されるのが④ですが、2009年のサイエンス誌にカロリー制限したアカゲザルは老化しにくいという論文が出ておりました。
では、なぜカロリーを制限すると老化が抑制される、つまり「適切な条件を保つ」ことができるのでしょうか?それを解き明かすには「適切な条件を保つ」ために必要なものがなんであるのかを考える必要があります。
それはズバリATPです。
ATPとは何か?
簡単に言うとエネルギーです。主に細胞のミトコンドリアという物体で酸素と栄養を原料にして作られるのですが、これがないと細胞は働けないし、もちろん細胞が働くのに「適切な条件を保つ」こともできないのです。
でも、あれ?カロリー(=栄養)はATPの原料だから、カロリーを制限するとATPが作られなくなって老化が進んでしまうのでは?
このあたりの疑問については次回以降で・・・。
次はいつになるか、気分次第では別の話題になるかもですが(笑)
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