80'sメタルフィギュアカタログ -4ページ目

【DENIZEN】80年代メタルフィギュアの激戦区!本場英国ブランド≪デニゼン ミニチュア≫



≪DENIZEN MINITURES≫より『アンデット』

80年代に輸入された数少ないメーカーとして≪DENIZEN MINITURES≫デニゼンを憶えているコレクターはかなりのメタルフィギュア好きの方でしょう。

当時あまり取り上げられる事が少なくゲームグラフィックで少し紹介される程度のメーカーでした。
販売窓口も私が知る限り『ヘヴィメタル』の通販のみです。
ただ当時は混沌としておりホビージャパンの代理店『ポストホビー』で『リーダーデザイン』などマニアックな商品が店頭に並ぶなど、意外と小売店で店頭販売している店舗はあったかも知れません。

私は数体しか所有していませんが、とにかく安くて(※当時1体200円位でした)繊細な造形をするメーカーのイメージがあります。
変わった販売をしており、下の写真のアンデットなど武器を4種類用意しており、好みで選べる楽しさはありました。
またとにかくバラバラで売るのが好きで、『頭』『胴体』『武器』などを付け替え出来るシリーズなどあり独自の販売方法を模索しているようでした。
造形はアンデット(だけ)の出来が素晴らしく、ラルパーサと比べても遜色無い造形です。
しかしながら他の商品はあまり際だった要素は無く、一部ドワーフの出来が良い物が数点ありましたが『グレナディア』や『シタデル』と比較すると数段見劣りします。

それでも80年代を盛り上げたメタルフィギュアメーカーとして忘れられないメーカーです。

※当時『CITADEL』のプラベースに憧れて、何でも削ってプラベースにはめてました。
高級感を感じていたのかな?よく覚えていませんが削った熱意は感じます。

≪グレナディア≫に君臨する女王『フロスト ジャイアント』メタルフィギュア

『グレナディア ジャイアントクラブ』より≪フロスト ジャイイアント≫

今回はグレナディアの人気彫刻家≪ジョン・デネット≫氏が制作した『フロスト ジャイアント』を紹介致します。

以前にブリスター版を紹介致しましたが、やはり頭に鹿角があると存在感が違いますね。
≪ジョン・デネット≫氏の代表作とも言える作品で、整った顔の造形や大胆なポージングなど80年代『グレナディア』でも別格の出来栄えを誇ります。
山野で生活するイメージが強く、動物と並べても違和感がまったくありません。

『フロスト ジャイアント』は題材として人気があり、メーカーによってまったくデザインが異なるのが面白いです。

 

日本発!80年代最強の特集本!『新和 メタルフィギュア マニュアル』


≪新和 メタルフィギュア マニュアル≫

今回は80年代に流行したメタルフィギュアを語る上で外せない『メタルフィギュア マニュアル』を紹介致します。
個人的に『メタルフィギュアの世界①』と、この『新和 メタルフィギュアマニュアル』はメタルフィギュア愛好家のバイブル的存在と言っても過言では無い!っと思っています。



『メタルフィギュアの世界①』にも共通して言える事なのですが、やはり色が塗ってあるといいですね。
特に『メタルフィギュア マニュアル』は攻めの塗装が『CITADEL』の造形とマッチしており、メタルフィギュアの持つ魅力を存分に伝えています。
印象深いのは金髪にゴールドを使ったり、メタルカラーにクリアカラーを乗せて表現する方法など、今まで塗装言えば『ガンプラ』くらいしか見た事が無かった自分には本当にカルチャーショックでした。
塗装の善し悪しは個人差があるので何とも言えませんが、日本にメタルフィギュアの新風を送り込んだ本だと私は思います。



 

当時はまだ『CITADELカラー』も無く水性やエナメルカラーで塗装していました。
『メタルフィギュア マニュアル』を参考にして塗装しているのが判ります。


 

丁度『CITADELカラー』が3色ほど手に入り塗装した作品。
『メタルフィギュア マニュアル』で剣の表現方法として地金を使う方法が載っており、目から鱗状態です。
作品では地金+ドライブラシで武器を表現しました。

 
≪改造品≫

CITADEL?マロウダー?本体にグレナディア頭飾り・盾と80年代ならではの悪乗りで制作して放置されてます。

あと腰の鎧を2周り大きくして、肉厚のブロードソードを持たせたいです。

≪CITADEL メタルシールド≫

80年代が凝縮された『メタルシールド』!
10枚セットだった気がします。もちろんランダムです。
シールドの表現は幾つかあり…
其の一 ≪プラシールド≫
其の二 ≪メタルシールド≫
其の三≪プラシールド+デティールUPシール≫
其の四≪自作≫
ざっとこんな感じであります。
個人的にはオリジナルティが強調されるので、シールド別は大歓迎なのですが『エターナル チャンピオン』シリーズの『エルリック』など個性の強いデザイン時には本当に迷います。(未だ迷い中)

今回紹介した≪新和 メタルフィギュアマニュアル≫ は絶版商品なので、オークション・古本屋などでお探し下さい。

【Grenadier】グレナディア人気モンスター『グリフォン』 ≪メタルフィギュア≫

 
≪グレナディア≫より『グリフォン』

以前に何度も取り上げた『グレナディア』のグリフォンですが、昔に彩色した作品が出てきたので紹介致します。
作品は中学生の頃に彩色したので所々禿げていますが、初めて『CITADELカラー』で彩色した作品として記憶に残っています。

黒ベースにドライブラシを掛けただけの作品なのですが、今まで使っていた水性カラーと比較にならない発色の良さに感動しました。
個人的には塗装はあまり得意ではないので、この程度デティールが判れば満足しています。


 

【William watt】グレナディアの魂を継ぐ者 彫刻家『ウィリアム ワット』


 

『グレナディア』より【155 Orcish Giant】≪オーキッシュ ジャイアント≫ 

【William watt】『ウィリアム ワット』は80年代中期頃から頭角を現し、グレナディアの人気シリーズを多数手掛けます。
80年代黄金期に相応しく上記写真の「オーキッシュ ジャイアント」や「オーク チーフトンズ」などの素晴らしい作品を制作します。

作風はキッチリと立体映えする造形に程良いデフォルメが利いたデザインで『ジョン ディネット氏』と同じく上品で王道を往く造形です。

個人的な意見で恐縮ですが、グレナディア後期になるとらシンプルなデザインが増えて面白みに欠ける造形が増えます。
同じ時期に活躍した『ジュリー ガスリー』の影響を受けたせいなのかなぁと邪推します。

代表作は何と言っても『スペシャル エディション』の3体。
・≪2526 インペリアル ドラゴン オブ ジ イレブン セレスティアル ダイナスティーズ≫
※東洋の龍
・≪2527 ジ インジンシブル ドラゴン≫
※三つ首のドラゴン
・≪2528 ジャイアント グリフォン≫

以上の3点はグレナディアを象徴する作品で中でも≪ジ インジンシブル ドラゴン≫は未だ人気があり探している方は多いかと思います。(私も欲しいです)