アルマゲドン | ブログ的雪かき

アルマゲドン

ブエナビスタ・ホームエンターテイメント
アルマゲドン

 つれづれなるままに46本目。アルマゲドン。


 おそらく日本でもっとも知られているハリウッド映画でしょうか。しかし、内容が実に無い。それに細かい設定が滅茶苦茶。とにもかくにも良いところが一つも無いという驚くべきカタストロフィー映画。


 とまあ散々なこと言ってますが、僕はこれ映画館で観てしまいました。高校のときですが、何故か友人に誘われるままに映画館に足を運んでしまった。当然全く期待せずに観ていたんですが、終盤(ブルース・ウィリスとリヴ・タイラーの別れのシーン)、になるとなんと隣の友人2人が泣いている。というか館内のおよそ4割ぐらいの人が泣いている。ホントに泣いている。


 恐らく映画好きでない普通の人(アメリカ人でも日本人でも)が求めているのは、こういう映画なんだ。と、この時の4割の涙によって深く納得しました。別に皮肉とかそういうんじゃなくて。


 やはり、ハリウッドがメインのオーディエンスとして想定しているのはこうした人達なんだろうと思います。映画だって商売だからそうった消費者の動向を考えて作品を作るのは当然だと思います。


 でも、そんなはじめから興行的に大成功する事を約束された映画なら、何やってもいいって言う話でもないだろうとも思います。だって、いくら技術屋じゃないと隕石爆破はできないからって、多少訓練しただけで宇宙にいける訳無いじゃん。それに通信システムがどういったものなのか全く不明。そういうのが透けて見えると、父と娘の別れもただの茶番にしか見えない。ともかく科学考証が滅茶苦茶です。それをさもホントらしく描く。まあ、他にも色々問題ありますがキリが無い・・・。


 たしか、この頃は他に「ディープ・インパクト」っていう同じようなカタストロフィ映画がありましたが、これも実に非科学的な映画でした。こういう映画は、多分のノストラダムスの大予言の日が迫ってるから、話題に乗って作られたもんなんでしょう。


 これからもこうした映画は作られると思いますが、最低限現実的なディティールをすっ飛ばすだけはやめて欲しいもんです。フィクションだから何でも有りってのは、実に子供の発想ですよ。ハリウッドの皆さん。