№13
日付:1996/7/7
タイトル:ガメラ2 レギオン襲来
監督:金子修介
劇場名:シネマシティ CITY1
パンフレット:あり(\500)
評価:-
わざわざ立川まで行って試写会で観た記憶あり。
度肝を抜くような迫力で復活した平成ガメラ・シリーズの第2弾は再びの力作である一方で、新たな敵を用意する難しさを克服できなかった。日本がこの時点で特撮物における造形美を創出できるクリエーターを失っていたことを改めて実感させられた作品。
2014年8月28日
NHK BSプレミアムシネマ放送(2014/8/19)分を鑑賞。
本作品では未知の宇宙生物襲来に対して、先ずは人類が奮闘してみせる。そこで描かれる自衛隊の活動はかつての科学特捜隊やウルトラ警備隊のそれであって、文民の知恵を借りながら(これはお約束ね)非力ながらも出来る限りの抵抗を試みる。そして万策尽きたその時に、まさにヒーローの如く現れるのが今回のガメラ。
そう、本作においては地球の守護神であり人類の味方であり、また人類の思いがガメラに力を与えもする。そしてそんな展開を真面目に作って、これだけの力作に仕上げた金子監督をはじめとするスタッフの力量に脱帽である。
そのガメラも前作に比べかなりパワーアップ。愚鈍なカメが時折放つ俊敏な動きが魅力なのですが、今回も西部劇のガンマンの如き火の玉三連発に痺れた~
「ガメラはレギオンを許さない」という藤谷文子ちゃんのセリフと、
「ガメラの敵にはなりたくないよね」というラストの水野美紀ちゃんのセリフにもグッときた。
ただ・・・
"ガメラ対ギャオス"だった前作では、永遠のライバルとの対決だけでワクワクできた。新たな敵の創出は続編を作る上で最大の課題であった筈。レギオンという宇宙生物の出来は、怪獣映画というジャンルにおいてはその歴史に残り得るか否かにも関わる重大事なのである。この点においては、非常に残念な結果となった。
今年日本でも公開された「GODZILLA 」がこの作品に酷似している事も再認識。
パンフと、試写会で配布されたハンドブック